ミランのトレーニングが5日、緊張感に包まれた。練習中にFWズラタン・イブラヒモビッチとDFオグチ・オニェウがファウルをめぐってケンカとなり、両者が手を出す事態になったからだ。原因は、イブラヒモビッチのオニェウに対するファウルのようだ。

約30人のサポーターが見守る中、ミラネッロの練習場で行われていたトレーニングで、イブラヒビッチがあるときオニェウへタックルを仕掛けた。正しいタックルではないが、あまりに悪質なものだったわけでもない。しかし、195センチあるオニェウはこのプレーをよく思わなかった。立ち上がったオニェウは、イブラヒモビッチの首をつかみ、イブラもすぐに反応した。

肉体的にも言葉上も、乱暴なケンカが始まる。チームメートたちはすぐに2人を分けようとしたが、2人ともきゃしゃな選手ではない。結局、マッシミリーノ・アッレグリ監督はトレーニングを中断しなければいけなかった。練習はその後、落ち着きを取り戻してから再開されている。

オニェウのリアクションは、同選手のこれまでを考えると情状酌量の余地がある。2009年にミランに加入したオニェウは、チャンピオンズリーグのチューリヒ戦で負った重傷により、戦列を1年間離れていたからだ。おそらく、イブラヒモビッチのあまりクリーンではないタックルは、彼に恐怖を感じさせたのだろう。

ミランのガッリアーニ代表取締役はイタリア『スカイ・スポーツ』に対し、「かなり激しいものではあったが、荒いタックルがあったときには起こり得るものだ。とにかく、選手たちはお互いのことを明確にし合った。個人的には、練習で彼らが気合に満ちているのは満足だよ。アクシデントはこれで終わりだ」と強調している。