7日、江蘇省南京市で行われたサッカー国際親善マッチ、中国対パラグアイの試合は1対1の引き分け。W杯ベスト8のパラグアイと、点数上イーブンだったことに対して肯定的な評価がある一方で、中国のウェブサイトメディア・半島網は、「直前の日本対パラグアイは、日本が1対0と勝利、その際の日本のボール支配率は57%にも達しており、優勢の中の快勝だった」として、自国代表との差異を強調して報じた。

 記事では、「ドイツに引き分け、日本に引き分け、韓国に勝ち、フランスに勝ち」と最近の中国代表の戦績を並べ、「今回、パラグアイと引き分けた」としながらも、代表監督の高洪波氏による「中国サッカーはこの1年ですでにアジア三流を脱した」とのコメントを批判、「隣国の日本に比べれば歴然としている。現在の中国サッカーは依然アジア三流であり、世界レベルには到底入れない」とばっさり。

 「日本は先のパラグアイ戦で1対0で勝利しており、W杯でのPKによる敗戦のリベンジを果たしていた。注目すべきは、その試合での日本のボール支配率。57%にも達しており、ゲームは完全に日本優勢で進められた」とし、それに比べて、7日のパラグアイ戦における中国代表は「前半で同点に追いついたものの、その後は必死の防戦。パラグアイにどんどん攻め込まれ、後半で最も忙しかったのはゴールキーパーとセンターバック」と揶揄(やゆ)した。

 中国世論のサッカー代表に対する評価は総じて低い。過去の相次ぐ、大規模な不祥事の影響から脱しつつあるとはいえ、熱狂的ともいえるサッカー愛好国なのに、自国代表やリーグは信用できないというフラストレーションが中国社会にまん延している状態は、変わっていない。代表の試合もなかなか素直には評価できず、この記事でもそうしたニュアンスが感じられるものとなっている。

 この記事では続いて、後半、カウンターによる決定機があったものの、これも決められず、「パラグアイは主力を温存しており、必死にサッカーをしていたという感じではない」とした。同時に、中国サポーターのミニブログの書き込みを紹介。「パラグアイはせいぜい6割ほどの力しか出しておらず、とてもベストコンディションではなかった」という。(編集担当:鈴木義純)



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