16日のチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグでチェルシーを下し、準々決勝進出を果たしたインテル。同チームはこれから、1カ月で9試合を戦う過密日程を迎える。3日おきに1試合というペースが続くのだ。マッシモ・モラッティ会長は18日、チームがページをめくらなければならないと語った。

「すべてがうまくいっており、CLのことはこの上なく幸せに思っている。だが、今は(リーグ次節の)パレルモ戦のことを考えよう。難しい試合になるはずだ。もちろん、(ジョゼ・)モウリーニョ監督にはまた賛辞を送りたいが、今はセリエAに集中しなければいけないんだよ。ページをめくって、カップ戦のことを考えよう。CLについては、次の対戦相手が分かってから考えるが、今は次の試合に向けて準備しなければならない」

ただ、パレルモ遠征は向かう前に、インテルの意識はスイスへと向かっているだろう。CL準々決勝以降の組み合わせが決定するからだ。モラッティ会長はどこと対戦したいという希望はないようで、「今季の我々はすでにバルセロナと対戦した。もしもまた対戦することになったら、チームがあのときに彼らのことを測れていたように願うさ」とコメントしている。

3つのコンペティションすべてでタイトルの可能性があるインテルは、セリエAで24日にリヴォルノ戦、続いて27日にアウェーでローマ戦を迎え、それからホームでのボローニャ戦を挟む形で、CL準々決勝の2試合を戦う。4月11日と14日には、セリエAとコッパ・イタリア準決勝セカンドレグで、それぞれフィオレンティーナと敵地で対戦し、最後に18日、ユヴェントス戦となる。

過密日程となれば、モウリーニョ監督とスタッフたちはすべての選手たちを取り戻さなければならない。その筆頭となるのはもちろん、FWマリオ・バロテッリだ。一方、カターニア戦で出場2分後に退場したMFサリー・ムンタリを精神的に回復させる必要もある。ひざの問題が長引いているDFダヴィデ・サントンの完全なるブレイクも待たれるところだ。そして最後の“補強”となるかもしれないのが、DFクリスティアン・キヴである。