二宮演じる、水野祐之進(C)よしながふみ/白泉社

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 謎の疫病により、男の人口が激減し、男女の役割が逆転した大奥を舞台に描く、映画「大奥」の公開が2010年10月に予定され、主演の水野祐之進役に嵐の二宮和也が、女将軍、徳川吉宗役に柴咲コウが決定した。

 「大奥」は現在「メロディ」にて連載中のよしながふみによる人気コミック。1人の女将軍に3,000人の美男が仕える世界に渦巻くドラマを描くという、斬新な設定が人気を集め、本年度手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞している。微細なところまでこだわった時代考証を元に、ただ一つの嘘“男女の役割が逆転した江戸の大奥”を絢爛豪華に映像化するという、かつてない挑戦に20数社が映画化権を争った本作。

 製作は「雨あがる」「博士の愛した数式」の荒木美也子、 「木更津キャッツアイ」の磯山晶、監督に「木更津キャッツアイ」「流星の絆」等、独特の演出センスが異彩を放つ金子文紀を迎える意欲作だ。

 二宮は「青の炎」以来、7年ぶりの単独主演作品として男女の役割が逆転した大奥で、ただ一人、武士道を追い求め、剣の腕と才覚でのし上がっていく青年を凛と演じる。今回の抜擢について二宮は「男女逆転大奥とは…。斬新だなぁ。そして、柴咲さんと共演できると聞いて、嬉しかったです。お芝居がうまいと思えるひとと一緒にできるっていうのはとても幸せな現場だなぁっと。今から楽しみにしております!」と喜びのコメント。

 大奥の男たちの運命を握る絶対的な権力者であり、幕府の財政改革に大鉈を振るう男勝りの女将軍、徳川吉宗を演じる柴咲は「コミックを読んで、男女が逆転した世間の描き方に妙に説得力があったし、現代までに通ずる女性の芯の強さがより濃く感じられた。持ち前の意志のハッキリしたところや一本気な性格を活かしつつ、役の根底にある魂の熱みたいなものを、作品の世界観と共に享受できたら、と思います」と話している。

 初の本格時代劇挑戦、そして初の共演となる両者の演技に期待が高まる映画「大奥」は2010年4月から撮影開始、10月1日に公開予定。

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「大奥」よしながふみ - 白泉社

柴咲コウ - タレント情報