イタリア代表のマルチェッロ・リッピ監督は、「23人の招集メンバーにおいては、役割を考えなければいけない。ワールドカップ(W杯)に向けては、あと6〜7人が欠けている」と話している。今から来年6月までに、何か変わることもあるだろう。だが、“当選枠”は小さくなりつつある。すでに17選手にポストが与えられているからだ。そのメンバーとは誰なのだろうか?

GK:
ドイツW杯から残るのは、ジャンルイジ・ブッフォンのみ。フェデリコ・マルケッティがサブ、モルガン・デ・サンクティスが第3GKになるのは間違いない。

DF:
ジャンルカ・ザンブロッタ、ファビオ・カンナヴァーロ、ファビオ・グロッソは確実。ジョルジョ・キエッリーニとニコラ・レグロッターリエも間違いない。レグロッターリエと並ぶセンターバックの控えは、サルヴァトーレ・ボッケッティとなるだろう。アレッサンドロ・ガンベリーニにも希望はある。

あとはサイドバックの2枠。左サイドで有力なのは、ドメニコ・クリッシト。右サイドは、突如不調に陥らなければ、ダヴィデ・サントンにライバルはいなかったはずだ。彼は両サイドでプレーできる。マッティア・カッサーニとクリスティアン・マッジョ、マルコ・モッタも争奪戦入りか。

MF:
アンドレア・ピルロとダニエレ・デ・ロッシは確実。フィジカルの問題が続かなければ、ジェンナーロ・ガットゥーゾも同様だ。ドイツW杯のときと比べると、シモーネ・ペッロッタとシモーネ・バローネのポストが残る。一つはクラウディオ・マルキージオとなり、もう1枠に向けてはアントニオ・カンドレーヴァが躍進している。中盤のあらゆるポジションをカバーできるというアドバンテージがあるからだ。

リッピ監督のコメントによれば、アンジェロ・パロンボとガエターノ・ダゴスティーノはややチャンスが少ないと見られる。そのほか、リッカルド・モントリーヴォとダヴィデ・ビオンディーニも注目される。

FW:
攻撃陣は混戦だ。アルベルト・ジラルディーノとヴィンチェンツォ・イアクインタは議論の余地がない。だが、アマウリは違う。ただし、ユーヴェがブラジル代表への招集を阻止し、リッピ監督とのコンタクトに意味があるのならば、最近のルカ・トーニを見ても、リストには入るだろう。

ドイツW杯にいた選手を見ると、アレッサンドロ・デル・ピエーロとフィリッポ・インザーギ、フランチェスコ・トッティのユニフォームが残っている。最初の2つを争うのは、少なくとも5人。リッピ監督はセンターFWから1人(ジャンパオロ・パッツィーニ)、セカンドストライカーから1人(ジュゼッペ・ロッシかアントニオ・ディ・ナターレ)を選ぶ可能性がある。彼らの控えとなるのが、ラッファエレ・パッラディーノとファビオ・クアリアレッラだ。

トッティのポストについては、本人の可能性もある。だが、彼が代表に復帰するかどうかが決まるのは、4月になるだろう。トッティが復帰しなければ、マルコ・マルキオンニとシモーネ・ペペ、アルベルト・アクイラーニが枠を争うことになる。あとは、マリオ・バロテッリが意識をしっかり持てば…。