ゴール裏の横断幕とたくさんの拍手。3日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグ第4節で、レアル・マドリーと対戦したミランのファンは、レアルMFカカーを最高の形で出迎えた。カカーもイタリア『スカイ』のインタビューで、古巣のサポーターに対して感謝の言葉を述べている。

「アツくて素晴らしい歓迎だった。期待していたとおりだったよ。ここサン・シーロで、僕は素晴らしい時間を過ごした。そして今夜、再び感動的な夜を迎えることができたんだ。すべてのサポーターに感謝したい。僕にとっては簡単なことではなかった。準備はしていたけど、簡単じゃないってことは分かっていたんだ。これだけ多くの感動があれば、ベストを発揮することができないね。でも僕は、自分なりの試合をしようとした。それには成功したよ」

一方、カカーは1−1のドローに終わったこの日の試合について、次のように分析している。

「ここ2試合(リーグ前節ヘタフェ戦とこの日の前半を指す)で僕らは素晴らしいゲームをした。欠場者がいたにもかかわらず、コレクティブという点で改善が見られたね。最初は個人の力で勝っていたけど、今はグループの力も見えている。チームをつくるには、個々の選手たちだけでは足りないんだ。プレーのオートマチズムをつくるための時間が必要なんだよ。でも、徐々にレアルは形作られている」

「ミランというグループは非常に強い。シーズンを通じて多くの試合があるし、コンスタントにやれないこともあるかもしれないが、CLではミランは常に存在するんだ。プレッシャー? ミランとレアルはそれぞれ偉大なチームで、常に勝たなければいけない。プレッシャーは一緒さ。僕に関して言うと、良いスタートを切ったけど、チームはそれから難しい時間帯を迎えた。それに全員が巻き込まれたんだ」

また、カカーは同じブラジル人のミランFWロナウジーニョとFWアレシャンドレ・パトについても言及している。

「サッカーとは不思議なもので、物事がほんのわずかの間に変わってしまう。3試合前まで、彼らは悪く言われていた。でも、今の彼らは伸びてきているし、調子を取り戻してきている。ジーニョはよりコンスタントで決定的になったね。パトはすごく成長している。僕は、彼にあまり大きな責任を負わせるべきじゃないと思うんだ。まだ若いんだからね」

ミランFWマルコ・ボッリエッロは先日、カカーが偉大な選手であることに変わりはないが、数年前ほどではなくなったと話している。これに対し、カカーはいつものように笑顔でこう答えた。

「試合が始まるときにミランのドレッシングルームへ行ったんだ。マルコに会って、その話についても冗談を交わしたよ。彼が言いたかったのはそういうことじゃないと言っていたよ。とにかく、特別なことは何もない。問題ないさ」