左から「金色三麦」の龍昇酒業(Long Sun Brewing Co.,Ltd.)Quentin Yeh氏、審査委員長 田村功氏、日本地ビール協会 会長 小田良司氏、「金色三麦」の龍昇酒業(Long Sun Brewing Co.,Ltd.)社長Micheal Yeh氏

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「ジャパン・ビアフェスティバル横浜2009(ビアフェス)」は2009年9月19日〜21日の3日間、横浜の大さん橋ホール国際客船ターミナル 2階において開催された日本最大のビールの祭典だ。

国内外の約200種類におよぶ地ビールが入場料だけで試飲し放題ということだけあり、遠方からもビアフェスに駆けつけるファンも多いという。

そんなビアフェスの最終日となる21日は、ビアフェスの参加者の人気投票で一番のビールに贈られる「神奈川県知事賞」の発表と表彰式があった。


■龍眼という花の蜂蜜が特徴 - Micheal Yeh氏
今回の神奈川県知事賞にノミネートされたビールは200種類、対象となった地ビール会社は65社だった。

栄えある神奈川県知事賞に輝いたのは、台湾初の地ビール会社としても知られる龍昇酒業(Long Sun Brewing Co.,Ltd.)が製造した地ビール「金色三麦」だ。現在、台湾には、龍昇酒業をはじめ15社の地ビール会社がある。
龍昇酒業では、日本での製造・販売を準備中で、受賞した「金色三麦」を日本国内で飲めるようになる日も近いかもしれない。
「金色三麦」を手に持つ、龍昇酒業社長Micheal Yeh氏

「金色三麦」は、1516年にドイツで公布されたビール純粋令に基づいて、麦芽、ホップ、酵母、水の4つの原料で醸造されており、鮮度の高いビールの提供にこだわっている。無ろ過、非加熱処理を徹底し、ビールの香りと栄養をそのまま残した仕上がりとなっている。

名前の由来だが、ビールの色合いからフランス語の「Lebledor(黄金色の大麦)」を連想し、同氏の生み出す、ラガー、ヴァイツェン、ドゥンケルの3種類のテイストから「黄金三麦」という名前が生まれた。
神奈川県知事賞を受賞した「金色三麦」

Micheal Yeh氏は、「私たちは台湾から来た地ビールメーカーです。(金色三麦の)ハニーラガーは台湾でしか取れない龍眼という花から取れた蜂蜜を使用しており、ビールとともに蜂蜜を発酵させることで、非常に香りが残るようなかたちで作っております。

技術的には、日本の地ビールメーカーは非常に高い技術をお持ちです。ですから、私たちは龍眼という花の蜂蜜を特徴としてアピールしただけですが、その花の持ついい香りがお気に召していただけたのではないかと思っております。」と、受賞の喜びを語った。
来場者にハニーラガーをふるまう、Micheal Yeh氏

また、日本のビール好きの人に対してMicheal Yeh氏は、「地ビール愛好家の好みは皆異なっていますが、烏龍茶や緑茶などのお茶を楽しむ感覚で台湾の地ビールもお楽しみいただければ幸いです。」と、台湾の地ビールをアピールした。

金色三麥 Le ble d’or

■写真で見るビアフェスの地ビール
「ジャパン・ビアフェスティバル横浜2009」では、どのような地ビールが試飲できたのだろうか。
「ジャパン・ビアフェスティバル横浜2009」の乾杯の様子

写真で見てみよう。

日本地ビール協会
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