人が幸せになる仕事を目指して!ユニクロカレンダーを手がけた 鎌田貴史さん【注目クリエイター列伝】
話題のクリエイターを紹介する「注目クリエイター列伝」の第3回は、カンヌ国際広告祭、OneShow、Clio、D&AD、GoodDesign賞、TIAAの受賞など国内外で評価の高いウェブデザイナー 鎌田貴史(かまだたかし)さんの登場だ。鎌田さんは、最近では話題となったユニクロカレンダーでもアートディレクターをつとめている。
鎌田さんは、1979年神戸生まれ 30歳。神戸工業高等専門学校都市工学科卒業。カナダ留学後、都内のデザイン会社で2年の勤務を経て、2003年に『.SPFDESIGN』として独立。2006年には『spfdesign Inc.』を設立。さまざまなウェブサイト制作を手掛け、2007年ヤングカンヌ日本代表、シルバー獲得。カンヌ国際広告祭、OneShow、Clio、D&AD、GoodDesign賞、TIAA、など国内外での受賞歴も多数ある。
■2年で独立!その真相は
鎌田さんの経歴で気になるのは、留学後に入社した会社から2年で独立したことだ。デザイナーは経験が必要とも言われているが、2年ほどで独立に踏み切った理由とは、何だったのだろうか。
「当時の自分が作りたいものが作れる環境を考えると、会社で偉くなって制作にかかわる全行程で決定権を持つか、一人になって全責任を自分で負うか、という選択肢を持ち、すぐに実現できる一人になるという選択をしたんです。
僕は、デザインの仕事を自分で持ってきて、企画から制作、リリースまで、すべての行程にコミットしていきたいんです。」
とはいえ、わずか2年の業界経験で独立することは怖くはなかったのだろうか?
「実は、そんなこと当時は何も考えず独立しました。当時の会社も規模が大きくなかったので、デザインの企画からフィニッシュまでの仕事が見られていたことも(自分でも出来ると)勘違いした原因かもしれません。ただ、当時のウェブ業界は、一部では、かなりの手探り状態で『ぬるい』状態だったことも幸いしたと思います。」
鎌田さんは、独立を決意した背景には当時のウェブ業界の状況も大きいという。
「2003年のウェブの世界には年功序列のようなクリエイターの歴史もまだほとんどなく、今全盛のflashも未発達でしたし、新しい技術や表現も今よりもいろいろ手探り状態でしたから、僕のように若くても同じ土俵で競い合えたんだと思います。
だから若くて独立しても違和感というのはなかったですね。逆に今、出ないと出られないというような感じがあったような気がします。」
独立して、すぐ仕事はあったんですか?
「仕事の受注は常にありましたね。1週間くらいない時期はありましたが、ほぼ切れずにありました。前の会社からの依頼もありましたし、『flashがんばる人』とか、鎌田に出しておけばいいもの作るとか言われて、今思うと勘違いしていましたね。何も考えず仕事していて、視野が狭くなっていたとおもいます。」
■やっぱり仲間がいるっていいこと
2006年に株式にしたのはなぜ?
「これは、実はたんに税理士さんにいわれたからです。現在は二人ですけど、株式にした後でも一人で仕事していました。」
鎌田さんは、人を増やさなかった理由と、人を増やした理由をこう説明してくれた。
「僕は、作業を自分の目の届くところでやりたい性格なんです。人に任せたくないんです。でも、将来を考えると、年をとってもずっと一人って、やっぱり体力が持ちませんからね。
それで、1年半ほど前にスタッフをいれたんです。いれてみて思ったのは、やっぱり仲間がいるのは、いいことだということです(笑)。」
■評価される作品作りに必要なこととは?
鎌田さんは、世界の賞を受賞するなど、国内だけでなく海外でも評価されているが、そのことについて、ご本人はどう思っているのだろうか。
「僕には、国内と海外という垣根はないです。海外の受賞は、たまたまいろんなタイミングがぴったり合っただけだと思っています。
日本人の主婦とか、世界のアスリートとか、ターゲットが誰かということが大事で、国内と世界といったものもターゲットの1つの要素にすぎません。」
鎌田さんは、評価を得られる作品作りには何が必要だと思いますか?
「ターゲットがどう広告をうけとるかということを、どれだけリアルにイメージするかが大事です。ユーザー目線の広告であるか、自分目線の広告であるかは、作品の差に大きくでてきます。よく、デザイナーはユーザー視点で作品を作るとか思われがちですけど、意外とそこを考えないデザイナーは、実は多いと思います。
僕もデザイナーになりたいと思っていた頃や成り立ての頃は、自分が好きなものしか見てなかったと思うんです。
ユーザー視点は、広告を本当にやらないとわからないし、広告の仕事をすることで目を開かせてくれると思うんです。」
鎌田さんは、自分のエゴ、テイストをなるべくもたないようにしているという。
「自分のテイストっていうのは持たないです。それと新技術に振り回されるということはしません。技術の新旧は見る人にとっては、どうでもいいことだったりします。」
鎌田さんは、ITとか技術とかが、実はそれほど好きなわけでないという。
「ウェブデザインなどの仕事をしているのですが、ウェブやガジェット、技術がそんなに好きじゃないんです。デザインという仕事は好きですけど、目的=テーマがあって、それを解決していくのが好きなんです。ウェブは手段にすぎないんです。作るだけではなく、テーマから伝える・つなげるという行為を通して、知恵を絞って解決していくのが楽しいんです。」
■子どもの心に届いたうれしさ 感覚と計画性
鎌田さんが、お仕事でうれしかったことを聞いてみた。
「そうですね。制作した旅館サイトのブログで、宿泊客からの評価のコメントがあったり、クライアントが気に入ってくれたり、僕のつくった作品で誰かが幸せになったときですかね。嘘のない評価という意味でも、ウェブでの一般の方々の評価はうれしいですね。」
鎌田さんの中では、常に感覚と計画性に葛藤があるという。
「僕は、直感的なほうなんですよ。あまりシミュレーションとかデータ・統計とかは苦手で。大抵、最初の3つくらの発想が一番よかったりして、それで進めていくことが多いのですが、常日頃から『感覚』や自分の『趣味・嗜好』でやっては駄目だと戒めてはいます。」
「でも、ユニクロカレンダーで子供や赤ちゃんが釘づけになっていることを聞いたときは、やっぱりうれしくて(笑)。子供が夢中になるって重要なんだけど、それってプレゼンとかで説明が難しいですよね。
『これって気持ちいいでしょ、だからやりましょう』って言っても、企業が大枚はたいて制作のGOを出す理由としては不十分です。」
■企画と実装
鎌田さんは、企画と実装での違いをこういう。
「企画はプロジェクト全体をみますが、実装時は細部に集中しちゃいます。ディティールは、ボタン一つに至るまでこだわるほうなので、実装に没頭しすぎてしまうとスケジュールが押しちゃうなんてこともあります。
僕の中では全体と細部は、別物なんで、実装作業ではめちゃくちゃ細部にこだわってしまいます。」
また最近はプロデューサーやディレクターとしての仕事も増えていることについては、
「ウェブは多くに人が関わるわけで、着実に作業を進めていかないと成り立たない仕事なんです。全体を見渡して仕事ができる反面、flashだけを担当していたころに比べれば、大変ですね。」
一人での作業が好きな鎌田さんだが、ブレストやうち合わせは大好きだという。
「ブレスト、うち合わせは好きですね。何時間でもいけますよ(笑)。
悩みを一緒に共有していくのは大事なことだと思っています。特にデザイナーは、問題や葛藤を共有していくことにより、それ相応の解決策をデザインで処方できるようになります。そうやって深い部分で解決したり、決まっていったりしていくのが気持ちいいんです。」
■仕事中心の生活は楽?
ウェブデザイン、アートディレクターとしても大活躍の鎌田さんだが、仕事以外の面はどんな人なのだろう。
鎌田さんのキャラクターにも迫ってみた。
まず、鎌田さんは、自分をどんなクリエイターだと思っているのだろか、自己分析をしてみてもらった。
「堅苦しい人ですね。仕事は生真面目で、誠実に取り組むようにしています。そうしないと、クライアントさん、一緒の仕事をするスタッフ、見てくれるユーザーさんに失礼だと思っています。仕事では、他人(クライアントやユーザーなど)を凄く意識して気を使っています。」
プライベートではどうなのだろうか。
「仕事ばっかりしているので、どこからプライベートかよくわからないのですが、仕事以外の僕はたぶんラフだと思います。部屋も整理とかあまりしませんし。」
■仕事が生活の中心というスタイルを楽しむ
鎌田さんの生活スタイルを聞いてみた。
「スタイルですか? ないですね。仕事ばっかりしているので仕事にあわせて生活しています。
朝に仕事が終われば、そこから寝るし、夜に終われば普通に寝ます。限界まで仕事して、休むって生活しているので、決まったスタイルがないんです。最近、24時間で1日が変わるって感覚がなくなってきました。」
■食事は大好き 仕事すればするほど体が大きく…
鎌田さんは、仕事も好きだが、食べることも大好きだという。
「食べることは好きです。ストレス発散は食べることだったりします。
焼き肉とか、寿司とか、ピザも好きですね。仕事すればするほど、体も大きくなるというわけです。」
■マイブームは『ぶんた』
鎌田さんに、マイブームを聞いてみた。
「こいつですかね。」と、2009年愛媛県生まれの『ぶんた』くん(フレンチブルドッグのオス)を紹介してくれた。
「出会ったのは3か月前のペットショップ。元々イヌ好きというのもあったんですけど、5分で決めました。
1回抱いて、店員さんに返そうとしたとき、こいつが嫌がって、もうそこで駄目(笑)。」
■人に喜ばれるもの、必要とされるものへ
最後に鎌田さんのポリシーと将来の夢を聞いてみた。
「広告って、見る人にとって基本的には必要のないものです。だからこそ、よいものを作って、役にたつものにしたかったり、素敵なものにしたいという気持ちは、強くあります。
そのせいか、誰かに喜ばれるもの、必要とされる仕事にあこがれがあります。
インターネットは便利なものではあると思うのですけど、
本当に面白いものなのか、必要なものなのか、というと、まだそこまで成熟はしていません。
インターネットやウェブ広告を、世の中や人のためになる仕事としていくためにも、まずは最低限、生理的に気持ちいいものにしたいと考えています。」
また10月2日(金)には、鎌田さんが参加されるセミナーイベント「Web広告の作り方・映像広告の作り方」も開催される。
■Web広告の作り方・映像広告の作り方
■spfdesign Inc.
■【注目クリエイター列伝】をもっと読む
・NatsuLion for iPhone作者は超人見知りなのにコミュニケーション派
・夢は世界標準へ!フラッシュサイト制作をもっと快適にかえる
鎌田さんは、1979年神戸生まれ 30歳。神戸工業高等専門学校都市工学科卒業。カナダ留学後、都内のデザイン会社で2年の勤務を経て、2003年に『.SPFDESIGN』として独立。2006年には『spfdesign Inc.』を設立。さまざまなウェブサイト制作を手掛け、2007年ヤングカンヌ日本代表、シルバー獲得。カンヌ国際広告祭、OneShow、Clio、D&AD、GoodDesign賞、TIAA、など国内外での受賞歴も多数ある。
鎌田さんの経歴で気になるのは、留学後に入社した会社から2年で独立したことだ。デザイナーは経験が必要とも言われているが、2年ほどで独立に踏み切った理由とは、何だったのだろうか。
「当時の自分が作りたいものが作れる環境を考えると、会社で偉くなって制作にかかわる全行程で決定権を持つか、一人になって全責任を自分で負うか、という選択肢を持ち、すぐに実現できる一人になるという選択をしたんです。
僕は、デザインの仕事を自分で持ってきて、企画から制作、リリースまで、すべての行程にコミットしていきたいんです。」
とはいえ、わずか2年の業界経験で独立することは怖くはなかったのだろうか?
「実は、そんなこと当時は何も考えず独立しました。当時の会社も規模が大きくなかったので、デザインの企画からフィニッシュまでの仕事が見られていたことも(自分でも出来ると)勘違いした原因かもしれません。ただ、当時のウェブ業界は、一部では、かなりの手探り状態で『ぬるい』状態だったことも幸いしたと思います。」
鎌田さんは、独立を決意した背景には当時のウェブ業界の状況も大きいという。
「2003年のウェブの世界には年功序列のようなクリエイターの歴史もまだほとんどなく、今全盛のflashも未発達でしたし、新しい技術や表現も今よりもいろいろ手探り状態でしたから、僕のように若くても同じ土俵で競い合えたんだと思います。
だから若くて独立しても違和感というのはなかったですね。逆に今、出ないと出られないというような感じがあったような気がします。」
独立して、すぐ仕事はあったんですか?
「仕事の受注は常にありましたね。1週間くらいない時期はありましたが、ほぼ切れずにありました。前の会社からの依頼もありましたし、『flashがんばる人』とか、鎌田に出しておけばいいもの作るとか言われて、今思うと勘違いしていましたね。何も考えず仕事していて、視野が狭くなっていたとおもいます。」
■やっぱり仲間がいるっていいこと
2006年に株式にしたのはなぜ?
「これは、実はたんに税理士さんにいわれたからです。現在は二人ですけど、株式にした後でも一人で仕事していました。」
鎌田さんは、人を増やさなかった理由と、人を増やした理由をこう説明してくれた。
「僕は、作業を自分の目の届くところでやりたい性格なんです。人に任せたくないんです。でも、将来を考えると、年をとってもずっと一人って、やっぱり体力が持ちませんからね。
それで、1年半ほど前にスタッフをいれたんです。いれてみて思ったのは、やっぱり仲間がいるのは、いいことだということです(笑)。」
■評価される作品作りに必要なこととは?
鎌田さんは、世界の賞を受賞するなど、国内だけでなく海外でも評価されているが、そのことについて、ご本人はどう思っているのだろうか。
「僕には、国内と海外という垣根はないです。海外の受賞は、たまたまいろんなタイミングがぴったり合っただけだと思っています。
日本人の主婦とか、世界のアスリートとか、ターゲットが誰かということが大事で、国内と世界といったものもターゲットの1つの要素にすぎません。」
評価される作品作りは? 鎌田貴史さん |
鎌田さんは、評価を得られる作品作りには何が必要だと思いますか?
「ターゲットがどう広告をうけとるかということを、どれだけリアルにイメージするかが大事です。ユーザー目線の広告であるか、自分目線の広告であるかは、作品の差に大きくでてきます。よく、デザイナーはユーザー視点で作品を作るとか思われがちですけど、意外とそこを考えないデザイナーは、実は多いと思います。
僕もデザイナーになりたいと思っていた頃や成り立ての頃は、自分が好きなものしか見てなかったと思うんです。
ユーザー視点は、広告を本当にやらないとわからないし、広告の仕事をすることで目を開かせてくれると思うんです。」
鎌田さんは、自分のエゴ、テイストをなるべくもたないようにしているという。
「自分のテイストっていうのは持たないです。それと新技術に振り回されるということはしません。技術の新旧は見る人にとっては、どうでもいいことだったりします。」
鎌田さんは、ITとか技術とかが、実はそれほど好きなわけでないという。
「ウェブデザインなどの仕事をしているのですが、ウェブやガジェット、技術がそんなに好きじゃないんです。デザインという仕事は好きですけど、目的=テーマがあって、それを解決していくのが好きなんです。ウェブは手段にすぎないんです。作るだけではなく、テーマから伝える・つなげるという行為を通して、知恵を絞って解決していくのが楽しいんです。」
■子どもの心に届いたうれしさ 感覚と計画性
鎌田さんが、お仕事でうれしかったことを聞いてみた。
「そうですね。制作した旅館サイトのブログで、宿泊客からの評価のコメントがあったり、クライアントが気に入ってくれたり、僕のつくった作品で誰かが幸せになったときですかね。嘘のない評価という意味でも、ウェブでの一般の方々の評価はうれしいですね。」
鎌田さんの中では、常に感覚と計画性に葛藤があるという。
「僕は、直感的なほうなんですよ。あまりシミュレーションとかデータ・統計とかは苦手で。大抵、最初の3つくらの発想が一番よかったりして、それで進めていくことが多いのですが、常日頃から『感覚』や自分の『趣味・嗜好』でやっては駄目だと戒めてはいます。」
「でも、ユニクロカレンダーで子供や赤ちゃんが釘づけになっていることを聞いたときは、やっぱりうれしくて(笑)。子供が夢中になるって重要なんだけど、それってプレゼンとかで説明が難しいですよね。
『これって気持ちいいでしょ、だからやりましょう』って言っても、企業が大枚はたいて制作のGOを出す理由としては不十分です。」
■企画と実装
鎌田さんは、企画と実装での違いをこういう。
「企画はプロジェクト全体をみますが、実装時は細部に集中しちゃいます。ディティールは、ボタン一つに至るまでこだわるほうなので、実装に没頭しすぎてしまうとスケジュールが押しちゃうなんてこともあります。
僕の中では全体と細部は、別物なんで、実装作業ではめちゃくちゃ細部にこだわってしまいます。」
また最近はプロデューサーやディレクターとしての仕事も増えていることについては、
「ウェブは多くに人が関わるわけで、着実に作業を進めていかないと成り立たない仕事なんです。全体を見渡して仕事ができる反面、flashだけを担当していたころに比べれば、大変ですね。」
一人での作業が好きな鎌田さんだが、ブレストやうち合わせは大好きだという。
「ブレスト、うち合わせは好きですね。何時間でもいけますよ(笑)。
悩みを一緒に共有していくのは大事なことだと思っています。特にデザイナーは、問題や葛藤を共有していくことにより、それ相応の解決策をデザインで処方できるようになります。そうやって深い部分で解決したり、決まっていったりしていくのが気持ちいいんです。」
■仕事中心の生活は楽?
ウェブデザイン、アートディレクターとしても大活躍の鎌田さんだが、仕事以外の面はどんな人なのだろう。
鎌田さんのキャラクターにも迫ってみた。
まず、鎌田さんは、自分をどんなクリエイターだと思っているのだろか、自己分析をしてみてもらった。
「堅苦しい人ですね。仕事は生真面目で、誠実に取り組むようにしています。そうしないと、クライアントさん、一緒の仕事をするスタッフ、見てくれるユーザーさんに失礼だと思っています。仕事では、他人(クライアントやユーザーなど)を凄く意識して気を使っています。」
プライベートではどうなのだろうか。
「仕事ばっかりしているので、どこからプライベートかよくわからないのですが、仕事以外の僕はたぶんラフだと思います。部屋も整理とかあまりしませんし。」
■仕事が生活の中心というスタイルを楽しむ
鎌田さんの生活スタイルを聞いてみた。
「スタイルですか? ないですね。仕事ばっかりしているので仕事にあわせて生活しています。
朝に仕事が終われば、そこから寝るし、夜に終われば普通に寝ます。限界まで仕事して、休むって生活しているので、決まったスタイルがないんです。最近、24時間で1日が変わるって感覚がなくなってきました。」
■食事は大好き 仕事すればするほど体が大きく…
鎌田さんは、仕事も好きだが、食べることも大好きだという。
「食べることは好きです。ストレス発散は食べることだったりします。
焼き肉とか、寿司とか、ピザも好きですね。仕事すればするほど、体も大きくなるというわけです。」
■マイブームは『ぶんた』
鎌田さんに、マイブームを聞いてみた。
「こいつですかね。」と、2009年愛媛県生まれの『ぶんた』くん(フレンチブルドッグのオス)を紹介してくれた。
「出会ったのは3か月前のペットショップ。元々イヌ好きというのもあったんですけど、5分で決めました。
1回抱いて、店員さんに返そうとしたとき、こいつが嫌がって、もうそこで駄目(笑)。」
マイブームは『ぶんた』 鎌田貴史さん |
■人に喜ばれるもの、必要とされるものへ
最後に鎌田さんのポリシーと将来の夢を聞いてみた。
「広告って、見る人にとって基本的には必要のないものです。だからこそ、よいものを作って、役にたつものにしたかったり、素敵なものにしたいという気持ちは、強くあります。
そのせいか、誰かに喜ばれるもの、必要とされる仕事にあこがれがあります。
インターネットは便利なものではあると思うのですけど、
本当に面白いものなのか、必要なものなのか、というと、まだそこまで成熟はしていません。
インターネットやウェブ広告を、世の中や人のためになる仕事としていくためにも、まずは最低限、生理的に気持ちいいものにしたいと考えています。」
また10月2日(金)には、鎌田さんが参加されるセミナーイベント「Web広告の作り方・映像広告の作り方」も開催される。
■Web広告の作り方・映像広告の作り方
■spfdesign Inc.
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