インタビュー:愛内里菜「自分の言葉一つで状況はいくらでも変わる」
2000年3月に発売したシングル「Close To Your Heart」でのデビューから、今年で10年目に突入した愛内里菜。3月には“ありがとう三部作”を収録したアルバム「THANX」を発売した彼女が、7月22日に両A面シングル「STORY/SUMMER LIGHT」を発売した。
――1曲目の「STORY」は「第29回高校生クイズ」の応援ソングとなっていますが、愛内さんは今年でデビュー10年目に突入されて、今の自分と高校生達との間に距離感を感じるようなことはありますか?
愛内里菜(以降、愛内):やっぱり自分の高校時代ってもう十年ぐらい前になっちゃうので、自分とは違うのかな?って、ちょっと分からなくなってきていますね(笑)。ちょうどルーズソックスが流行ったり、スカートは短いけど靴下は長いみたいな時代だったので。「今の子達ってルーズソックスなの?」とか、「ファッションの感覚とか、制服を着こなす感覚とかもちょっとずつ変わっているのかな?」と思いながら。――高校時代に印象に残っている想い出はありますか?
愛内:普通に友達とカラオケに遊びに行ったり。女子高だったので、毎日女の子でワイワイ騒いで。恋愛トークしたり、他愛も無いことをしゃべったりという感じでしたね。――19歳でデビューされていますが、高校時代から音楽活動を始めていたのですか?
愛内:高校時代は全然、普通に過ごしていたんですけれども、高2の時に歌手になりたいという夢を持って、そこから自分なりにオーディションを受けたりしていましたね。歌手になりたいと思ったきっかけは本当にもう小さなことだったんですけども、友達とカラオケに遊びに行った時に「里菜の歌声って、聴いたらホッとするよね」と言われたことが本当に嬉しくて、その一言で歌手になりたいという夢をもって(笑)。それまでは全然、大した夢も何ももっていなくて、どうしようかな?とか思っていたんですけれども、やっと自分に夢ができて。本当に高2のある日、その一言がきっかけになってこの世界に入ろう、歌いたいと思いましたね。そこから一生懸命に。――3月に出されたアルバム「THANX」の時にちょうど10年目に突入されて、10代から20代へと大人になったとか、変化を感じることはありますか?
愛内:ちょうど高校を卒業して、19歳のデビューの時からずっと歌詞を書いていて。色々な経験をさせてもらって、自分自身が成長するとともに、歌詞のメッセージも成長していっているので。そういう部分を見ると、もう10年前とは全然変わったなと感じられるんですけど、実際に中身とか性格とかが大人になれたのかな?というと(笑)、変わってない部分もたくさんあるんだろうなと思います。――どんな歌手になりたいとか、どんなを歌を歌って行きたいというイメージはあったんですか?
愛内:その頃はオーディションでバラードを歌ったりしていたんですけど、本当に友達に言われた言葉一つを支えに頑張っていたので、やっぱり誰かの支えになるような歌声で、誰かの支えになるような言葉を届けられたり、みんなが聴いて大事にしてくれる歌を歌い続けられたらなという思いでいましたね。――それは今も変わらず?
愛内:そうですね。もうずっと変わらず、今もその気持ちで10年間歌ってきていますね。――「STORY」の中に「大事な言葉を集めて行こう」という歌詞がありますが、デビューからずっと歌詞を書いてきて、自分の好きな言葉やよく使う言葉はありますか?
愛内:多分、癖はすごくあると思いますね。「夢」とか「未来」とか「輝く」とか、先に進むような歌詞は自分の中ですごく多いような気がしますね。