ネットブックに役立つネットサービス 4連発【知っ得!虎の巻】
ネットブックは携帯性にすぐれ、便利なマシンだが、記憶容量が少ないのが困りもの。なんでもかんでも詰め込んでいては、すぐにいっぱいになってしまう。また、会社や自宅で使用しているデスクトップマシンと同じファイルを扱うのに、いちいちファイルをコピーして編集し、それをまた戻し……などとやっていると、どれが正しいファイルだかわからなくなってしまうなんていう危険性もある。
こういう時に役に立つのがネット上の保存スペース、オンラインストレージだ。
■知っ得 No.0095 オンラインストレージを活用しよう
オンラインストレージとは、ネット上にファイルを保存するためのディスクスペースを貸し出すサービスだ。サービスにはいくつか種類があるので紹介しよう。有料のサービスもあるが、ここでは無料で使えるサービスを紹介する。
●ネットにファイルを保存 - Windows Live SkyDrive
「Windows Live SkyDrive」は、マイクロソフトが提供する大容量ファイル保存サービスで、なんと25GBものスペースが用意されている。ネットがつながっていればどのパソコンからでも利用できるので、外出先でも確認、編集する必要のあるファイルはここに保存しておけば便利だ。
ファイルを保存するフォルダには、自分だけしかアクセスできない、指定した特定のユーザーのみアクセスできる、誰もがアクセスできる、そして「つながり」に登録しているユーザーがアクセスできるというふうに、それぞれアクセス権限を付けることができる。自分個人のファイルは他人からアクセスされないように、仕事などで数人で協力してドキュメントを仕上げて行かなくてはならないようなファイルはユーザーを指定して……というように、状況に応じて使い分けるといいだろう。
「Windows Live SkyDrive」は、Windows Live IDを取得していればすぐに使える。まずはサインインし、Windows Liveのトップページ(http://home.live.com/)で、メニューから[その他]−[SkyDrive]を選択しよう(画面1)。これで「Windows Live SkyDrive」が起動する(画面2)。
後は必要に応じてフォルダを作成し、ファイルをアップロードすればいい。Internet Explorer6/7以降を使用している場合は、アップロードツールをインストールすればドラッグ&ドロップでアップロードできるようになるので便利だ。なお、50MBを超えるファイルはアップロードできないので注意しよう。
●無料で大容量ファイルを転送 - 宅ふぁいる便
大阪ガスグループが提供するファイル無料転送サービスが「宅ふぁいる便」だ。会員登録(無料)をすれば、通常会員で50MBまで、プレミアム会員にアップグレードすると100MBまでのファイルを送受信することができる。通常のメーラーでは大きすぎて送れないようなデータでも大丈夫。もちろんデータは暗号化されるので安心して使える。
使い方も簡単。まずは「宅ふぁいる便」のサイト(http://www.filesend.to/)にアクセスし、[ファイルを送る]をクリックする。通常会員の場合は[■通常会員の方]の[ファイルを送る]を、プレミアム会員の場合は、[■宅ふぁいる便プレミアム会員の方]で、メールアドレスとパスワードを入力し、[ログイン]をクリックする(画面3)。
送信先のメールアドレスを設定し、送信するファイルを選択して伝言文を入力したら、[ファイルを送信する]をクリックして送信する(画面4)。なお、ファイルは一度に10個まで送信可能で、同時に3人まで送信できる。
ファイルが送信されると、相手先にはダウンロード用のURLが記載されたファイル預かりメールが届き、そこからファイルをダウンロードすることができるようになっている。設定しておけば、相手がファイル預かりメールを開き、ダウンロード用のURLにアクセスしたタイミング、ファイルをダウンロードしたタイミングで確認のメールを受け取ることもできるので便利だ。
●写真を共有しよう - フォト蔵
撮りためた写真をハードディスクとは別の場所に保存したい。友だちと旅行に行ったときの写真を仲間内で共有したい。そんな時に便利なのが写真共有サイト「フォト蔵」だ。Webや携帯電話から簡単にアップロードでき、しかも容量は無制限(ただし月間のアップロード容量には最大で3GBまでの制限あり)。アップロードした写真はアルバム単位で公開範囲を設定できる。自分しか見られないようにしたり、設定した仲間内だけ、誰でも見られるといったようにいろいろ設定できるので、目的に合わせて設定しよう。なお、使用するには会員登録(無料)が必要だ。
まずは「フォト蔵」のサイト(http://photozou.jp/)にアクセスしてログインする。マイページで[写真をアップロード]を選択し、[新しいアルバムを作る]をクリックして、まずはアルバムを作成しよう。公開範囲もここで選択することができる。[より詳しい設定]を選択すると、他人には公開しないよう設定できるようになる(画面5)。次に[アップロードするファイルを選ぶ]をクリックしてファイルを選択し、[アップロードする]をクリックすればアップロードが開始される(画面6)。なお、Windows用に、ドラッグ&ドロップで写真をアップロードできる写真投稿ソフト「貼る蔵」が用意されているので、インストールするとより簡単にアップロードできて便利だ。
●無料で大容量のWebメール - Gmail
メールソフトを使用していると、メールを送受信していくことでどんどんハードディスクの容量を使ってしまう。その点Webメールなら、メールはサーバ上に保存されるだけなので負担がかからない。また、Webにつながる状況ならどこででもどのマシンからでも利用できるので便利だ。Googleが提供している「Gmail」なら保存容量も5GB以上(利用に応じて増量)あるので、容量を気にせず使える。
「Gmail」の利用には、Googleアカウントが必要だ。ログインして「Gmail」のサイト(http://mail.google.com/)にアクセスすれば受信トレイが表示される(画面7)。画面左側の[メールを作成]をクリックすれば、メール作成画面が表示され(画面8)、メールを送ることができる。
「Gmail」では、今年3月に実験的な機能を公開するGmail Labsの日本語版がリリースされた。誤って送信してしまったメールを数秒間の間なら取り消せる「送信取り消し」やファイルの添付忘れを防ぐ「添付忘れチェッカー」、ドコモやau、Softbankの絵文字を利用できる「追加の絵文字」など、様々な機能が公開されているので試してみよう。Gmail Labsを利用するには、Gmailで右上の[設定]をクリックし、[Labs]タブで使用したい機能を有効にすればいい(画面9)。
このように、オンラインストレージにはいろいろと便利なサービスが用意されている。目的に合わせたサービスを選択し、有効に活用しよう。なお、写真の共有やメールサービスは、Livedoorでも提供しているので、こちらもぜひ利用してもらいたい。
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編集部:池田利夫+岡本奈知子(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
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こういう時に役に立つのがネット上の保存スペース、オンラインストレージだ。
■知っ得 No.0095 オンラインストレージを活用しよう
オンラインストレージとは、ネット上にファイルを保存するためのディスクスペースを貸し出すサービスだ。サービスにはいくつか種類があるので紹介しよう。有料のサービスもあるが、ここでは無料で使えるサービスを紹介する。
「Windows Live SkyDrive」は、マイクロソフトが提供する大容量ファイル保存サービスで、なんと25GBものスペースが用意されている。ネットがつながっていればどのパソコンからでも利用できるので、外出先でも確認、編集する必要のあるファイルはここに保存しておけば便利だ。
ファイルを保存するフォルダには、自分だけしかアクセスできない、指定した特定のユーザーのみアクセスできる、誰もがアクセスできる、そして「つながり」に登録しているユーザーがアクセスできるというふうに、それぞれアクセス権限を付けることができる。自分個人のファイルは他人からアクセスされないように、仕事などで数人で協力してドキュメントを仕上げて行かなくてはならないようなファイルはユーザーを指定して……というように、状況に応じて使い分けるといいだろう。
「Windows Live SkyDrive」は、Windows Live IDを取得していればすぐに使える。まずはサインインし、Windows Liveのトップページ(http://home.live.com/)で、メニューから[その他]−[SkyDrive]を選択しよう(画面1)。これで「Windows Live SkyDrive」が起動する(画面2)。
メニューから[その他]−[SkyDrive]を選択しよう | これで「Windows Live SkyDrive」が起動する |
後は必要に応じてフォルダを作成し、ファイルをアップロードすればいい。Internet Explorer6/7以降を使用している場合は、アップロードツールをインストールすればドラッグ&ドロップでアップロードできるようになるので便利だ。なお、50MBを超えるファイルはアップロードできないので注意しよう。
●無料で大容量ファイルを転送 - 宅ふぁいる便
大阪ガスグループが提供するファイル無料転送サービスが「宅ふぁいる便」だ。会員登録(無料)をすれば、通常会員で50MBまで、プレミアム会員にアップグレードすると100MBまでのファイルを送受信することができる。通常のメーラーでは大きすぎて送れないようなデータでも大丈夫。もちろんデータは暗号化されるので安心して使える。
使い方も簡単。まずは「宅ふぁいる便」のサイト(http://www.filesend.to/)にアクセスし、[ファイルを送る]をクリックする。通常会員の場合は[■通常会員の方]の[ファイルを送る]を、プレミアム会員の場合は、[■宅ふぁいる便プレミアム会員の方]で、メールアドレスとパスワードを入力し、[ログイン]をクリックする(画面3)。
送信先のメールアドレスを設定し、送信するファイルを選択して伝言文を入力したら、[ファイルを送信する]をクリックして送信する(画面4)。なお、ファイルは一度に10個まで送信可能で、同時に3人まで送信できる。
メールアドレスとパスワードを入力し、[ログイン]をクリックする | [ファイルを送信する]をクリックして送信する |
ファイルが送信されると、相手先にはダウンロード用のURLが記載されたファイル預かりメールが届き、そこからファイルをダウンロードすることができるようになっている。設定しておけば、相手がファイル預かりメールを開き、ダウンロード用のURLにアクセスしたタイミング、ファイルをダウンロードしたタイミングで確認のメールを受け取ることもできるので便利だ。
●写真を共有しよう - フォト蔵
撮りためた写真をハードディスクとは別の場所に保存したい。友だちと旅行に行ったときの写真を仲間内で共有したい。そんな時に便利なのが写真共有サイト「フォト蔵」だ。Webや携帯電話から簡単にアップロードでき、しかも容量は無制限(ただし月間のアップロード容量には最大で3GBまでの制限あり)。アップロードした写真はアルバム単位で公開範囲を設定できる。自分しか見られないようにしたり、設定した仲間内だけ、誰でも見られるといったようにいろいろ設定できるので、目的に合わせて設定しよう。なお、使用するには会員登録(無料)が必要だ。
まずは「フォト蔵」のサイト(http://photozou.jp/)にアクセスしてログインする。マイページで[写真をアップロード]を選択し、[新しいアルバムを作る]をクリックして、まずはアルバムを作成しよう。公開範囲もここで選択することができる。[より詳しい設定]を選択すると、他人には公開しないよう設定できるようになる(画面5)。次に[アップロードするファイルを選ぶ]をクリックしてファイルを選択し、[アップロードする]をクリックすればアップロードが開始される(画面6)。なお、Windows用に、ドラッグ&ドロップで写真をアップロードできる写真投稿ソフト「貼る蔵」が用意されているので、インストールするとより簡単にアップロードできて便利だ。
[より詳しい設定]を選択すると、他人には公開しないよう設定できるようになる | [アップロードする]をクリックすればアップロードが開始される |
●無料で大容量のWebメール - Gmail
メールソフトを使用していると、メールを送受信していくことでどんどんハードディスクの容量を使ってしまう。その点Webメールなら、メールはサーバ上に保存されるだけなので負担がかからない。また、Webにつながる状況ならどこででもどのマシンからでも利用できるので便利だ。Googleが提供している「Gmail」なら保存容量も5GB以上(利用に応じて増量)あるので、容量を気にせず使える。
「Gmail」の利用には、Googleアカウントが必要だ。ログインして「Gmail」のサイト(http://mail.google.com/)にアクセスすれば受信トレイが表示される(画面7)。画面左側の[メールを作成]をクリックすれば、メール作成画面が表示され(画面8)、メールを送ることができる。
「Gmail」のサイトにアクセスすれば受信トレイが表示される | [メールを作成]をクリックすれば、メール作成画面が表示される |
[Labs]タブで使用したい機能を有効にする |
このように、オンラインストレージにはいろいろと便利なサービスが用意されている。目的に合わせたサービスを選択し、有効に活用しよう。なお、写真の共有やメールサービスは、Livedoorでも提供しているので、こちらもぜひ利用してもらいたい。
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編集部:池田利夫+岡本奈知子(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
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