日本プロ野球選手会が、選手会に加入している選手の年俸調査の結果を公表した。今年の開幕時点で支配下選手登録されている選手は全球団合わせて738人で、平均年俸は3,793万円。球団別では阪神が、年俸総額35億3,410万円、平均年俸5,794万円でトップに立ち、「金満」と揶揄されることの多い巨人を上回る結果となっている(※巨人は昨年まで14年連続トップ)。

公表された球団別の年俸総額と平均年俸は次のとおり。

☆プロ野球 球団別年俸総額ランキング
1位 阪神(35億3,410万円)
2位 ソフトバンク(32億6,940万円)
3位 中日(27億1,610万円)
4位 ロッテ(26億8,170万円)
5位 巨人(26億6,506万円)
6位 西武(22億8,840万円)
7位 ヤクルト(20億6,090万円)
8位 日本ハム(20億4,940万円)
9位 横浜(19億9,800万円)
10位 オリックス(16億9,160万円)
11位 楽天(16億1,010万円)
12位 広島(14億2,460万円)

☆プロ野球 球団別平均年俸ランキング
1位 阪神(5,794万円)
2位 ソフトバンク(5,273万円)
3位 巨人(4,676万円)
4位 ロッテ(4,325万円)
5位 中日(4,311万円)
6位 西武(3,576万円)
7位 ヤクルト(3,324万円)
8位 日本ハム(3,305万円)
9位 横浜(3,275万円)
10位 オリックス(2,728万円)
11位 楽天(2,684万円)
12位 広島(2,298万円)

阪神は金本知憲外野手(5億5,000万円)を筆頭に、藤川球児投手(4億円)、 赤星憲広外野手(2億5,000万円)、矢野輝弘捕手(2億円)、新井貴浩内野手(2億円)など、いわゆる“1億円超のプレーヤー”を13人抱えている。一方の巨人はメジャーに移籍した上原浩治投手(昨年は4億2,000万円)や、日本ハムに移籍した二岡智宏内野手(同2億円)が抜け、今年は“1億円超のプレーヤー”が11人とわずかに少ない。このことも、ランキングに影響を与えているようだ。

また、主力がベテラン勢の阪神に対し、チームの若返りが進んでいる巨人は、年俸面でのスリム化が図られつつあるため、年俸総額も減額傾向にある。年俸総額が中日やロッテよりも低いのは、支配下選手の数が巨人は12球団唯一の50人台(57人)と少ないことも関係しているが、全体的にかつての「金満」のイメージが崩れつつあるのは間違いなさそうだ。