ラツィオに2点目を奪われ、コッパ・イタリアの決勝進出が絶望的になると、サポーターの怒りが一気に爆発した。クラブに対するブーイングや誹謗・中傷の野次が、ゴール裏からだけではなく、スタジアム全体から巻き起こった。

キエーボと引き分け、ジェノアに敗戦。インテルに引き分け、そしてラツィオに黒星。ここ最近の不甲斐ない成績に対し、鬱憤を溜め込んでいたユベントス・サポーターの怒りが、一気に爆発した。試合中にもかかわらず、クラブ、監督、選手に対して、ブーイングと野次を浴びせ続けたのだ。

ラツィオに2点目を奪われ直後にサポーターの怒りが爆発した。その声はゴール裏のみならず、スタジアム全体から発せられた。彼らは一致団結したかのように、試合中にもかかわらず不満をぶちまけた。

「ラニエリ、クラブから立ち去れ!」「ラニエリ、俺たちはお前なんか求めていない」。チームを立て直せずにいるユベントスのクラウディオ・ラニエリ監督に対する声がほとんどを占めたが、選手に対しても「お前ら、ちゃんと仕事しろ!」「枠内にシュートできないのか!」という野次が飛びんだ。この日スタジアムに足を運んだサポーターたちは、途中出場ながら退場したカモラネージに対しても、多くのブーイングを浴びせている。

サポーターたちの不満はジョバンニ・コボッリ・ジーリ会長や、スポーツ・ディレクターのアレッシオ・セッコに対しても向けられた。来シーズンの加入が有力視されているレアル・マドリーのDFファビオ・カンナバーロに対しては、「守銭奴」というレッテルを貼り付けている(かつてカンナバーロは、ユベントスがセリエB落ちした直後にレアル・マドリーへ移籍た)。

また、サポーターたちは「シッソコ、ダービッツ、セードルフは、真のカンピオーネであり、真のアイドルである」という横断末を掲げ、先のインテル戦でのバロテッリへのブーイングや野次が人種差別行為ではないことも強調した。