左から大島優子、寺島咲、武井咲、福田沙紀、はねゆり、杏
 1990年、吉田秋生の同名コミックを原作に中原俊監督が映画化し、その年の映画賞を総なめにした「櫻の園」。その中原監督が自らの手でリイメージし、全く新しい内容で18年ぶりに作り上げた意欲作が今秋、全国公開。同作は名門女子高を舞台に、6人の女子高生が悩みながらもしっかりと人生の一歩を踏み出していく姿を描く、多感な少女たちの青春物語で、その主題歌をスピッツが担当することが発表された。

 主演を務めるのは、注目の若手女優・福田沙紀。その他にも寺島咲、杏、大島優子、はねゆり、武井咲が共演を果たし、さらに特別出演として米倉涼子、菊川怜、上戸彩らの豪華キャストも名を連ねている。主題歌となる「若葉」は、草野マサムネが脚本と映画のラッシュ版を見た上で、映画のために書き下ろした新曲。思春期の女の子達が揺れ動く感情を抱きつつ、不安を抱えながらも前に向かって進んでいく、という映画のテーマに相応しいナンバーとなり、エンディングに爽やかな印象を残している。

 スピッツが映画の主題歌を書き下ろすのは、2006年夏に公開された「ハチミツとクローバー」主題歌となった「魔法のコトバ」以来、約2年ぶり。「若葉」はスピッツ34枚目のシングルとして、映画の公開に合わせて今秋にリリースされる予定となっている。夏には全国各地のイベントに出演し、9月下旬からは全国ツアー「SPITZ JAMBOREE TOUR 2007-2008 “さざなみOTR”」の後半戦がスタートする。

福田沙紀(主演)
スピッツの草野さんの優しい声が、昔からとても好きだったので、決まったと聞いたときはとても嬉しかったです。楽曲も映画の内容とすごくマッチしていると思いますし、“若葉”というタイトルも、桜につながっていく感じがすごく素敵です。私にとって大切な1曲です。

草野マサムネ(スピッツ
新しい何かが始まるときの期待、怖れ、羞恥、高揚などが入り混じった青い気持ちを鮮やかによみがえらせてもらいました。オトナになったからって簡単に忘れるものじゃないんだね。今時珍しいくらい、ホントにまっすぐで切ない映画です。そんな「櫻の園」に歌で参加できたことを光栄に思います!

池田プロデューサー(松竹)
この映画を単なるリメイクではない、クオリティの高い王道の青春映画したいという考えを持っていました。名門女子高を舞台としてそこに通う女子生徒達一人一人の揺れ動く切ない心情を、チェーホフの戯曲「桜の園」にリンクさせ、深い文学性を持たせたい…。更に、主題歌は思春期の女の子達の美しさ、瑞々しさ、切なさ、そして深い文学性を表現できるアーティストに作ってもらいたいという想いがあり、まず第一に頭に浮かんだのがスピッツでした。草野マサムネさんの独特の歌声と、文学性に富む深い歌詞はまさにこの映画のラストを締めくくるに相応しいと思ったのです。

スピッツ - アーティスト情報
映画『櫻の園-さくらのその-』 - 公式サイト