「白雪姫が25人」日本のモンスターペアレントを英タイムズ紙が紹介、欧米人の反応は…
「白雪姫が25人」日本のモンスターペアレントを英タイムズ紙が紹介、欧米人の反応は…
日本のマスメディアではモンスターペアレントの記事が頻繁に取りざたされています。
大きくなりつつある社会問題の一つとなっているのですが、このことがイギリスの大手新聞であるThe Times紙で紹介されていました。
取り上げていた内容は日本の親のモンスターぶりで、「学校の劇で主役が一人というのは正当ではないと、話を捻じ曲げて白雪姫を25人に増やし、小人役なし、魔法使いのおばあさん役無しの話に仕立て上げた」というものです。
欧米人の彼らから見て異様と思えるこの舞台劇も、日本のモンスターペアレントである観客にとっては、勝ち取った、勝利の話であるようだと皮肉めいた論調です。
いかにモンスターペアレントが進化しつつあるのか、どんな風に教師狩りなどの嫌がらせをしているのか、といった紹介もあり、恥ずかしい日本の一面が堂々と世界に広まってしまいました。
さてこの記事を読んだ外国人が、どんなコメントをしているのか見ていきましょう。
「勝者や敗者が一人であるように、白雪姫というのもたった一人だ。この両親たちは自分たちを乗り越えなきゃいけないんじゃないかね。そんな両親に育てられたわがままな子供たちが社会に出たときには、子供も両親も終わっているさ。 ジェイムス(アメリカ)」「アメリカではまだそこまで極端じゃないけれど、そういう方向へ向かっていることを怖いと思うわ。彼らの大切で完璧で素直な天使である子供たちを保護する名目のために、両親の気まぐれな言い分に負ける学校の教師や行政を象徴していると思う。 キャシー(アメリカ)」「その25人の白雪姫の写真は?それが見たいわ。 ジェミー(アメリカ)」「アメリカナイズと呼ぶよ。 ジョン(カナダ)」「日本は文化的行動でいうとアメリカの10年遅れているので驚きはしない。アメリカの両親だってよく似たようなことを日常的にやっている。ただ違いは怒り狂った親が私に怒鳴り込んできたりしたら、間違いなく何人かはパンチを食らうだろう。 ヴァラニン(アメリカ)」「なんてひどい方法なの?モンスターペアレントが会社を脅して自分のかわいい子供を就職させたり、辞めさせたりできるわけないだろうに。ここの学校でもそういう両親を見たことがあるわ。とても子供に悪い教育よ。成功を怒鳴って手に入れようとするわ。無理だけど。 クラウドベリー (アメリカ)」「同じようなことがアメリカでもあるね。僕の妻は中学2先生の担任だけど、彼女はいつも、うちの子に限って悪いことは絶対にしない、と信じきってる両親から嫌がらせされているよ。訴えられる前に保険に入ろうかって段階まできているよ。 ダニー(アメリカ)」「先生にたいして暴言や暴力のような嫌がらせをするモンスターペアレントの場合、生徒を一年間停学にするってのはどうだろう。 サム(アメリカ)「これは完全にアメリカのひどいバージョンだね。子供はキリストの左足か何かで崇拝すべきだと思ってるのかい。そんな風に育てられるべきじゃないな。自分によかったものは子供にもよいだろうに。 ハンター(カナダ)」「わお、日本は本当にアメリカの台本どおりなのね。同じく自分の子供たちは悪いことするはずがないと思ってるから、誰も責任をとらなくていいのよね。 シェリー(アメリカ)「残念だけど古いやり方は結構使えたりする。正しいということに集中しすぎて、常識というのが完全に窓から投げ捨てられているわ。モンスターペアレントのやり方で実社会の何が教えられるというの?何も学ばないわ。 ケリー(アメリカ)「大人の行動として馬鹿げている。今に親切で気に掛けてくれる先生はひとりもいなくなるわ。こんなひどい両親たちを相手するのに疲れてね。子供たちが尊敬や失望を学ぶこともなくなる。 パーム(アメリカ)」「馬鹿げてる。子供たちは王様じゃないぞ。学校では先生がボスだ。ひどい教育のしかただ。子供が謝ることを学ばないなら謙虚さを失って中身のない子になる。そして最初の挫折を乗り越えられない子になる。 アルバン(アメリカ)」「これってアメリカの真似かい?僕は学校で働いているけど、こういう両親いるよ。脅しの手紙を振り回す親がね。絶対に、子供に何がいいかを提供するプロを信頼しないんだ。 グレッグ(ニュージーランド)」「親は子供らが精神的に傷つくのをなんとか保護してやりたいものだけど、それは子供に得にはならないわ。本当の世界へ出て行ったときに対処しなくてはいけないし、準備ができていないことになる。 メガン(アメリカ)」「恐ろしくて気分が悪いニュースだわ。成長したらどうなるのか想像もつかない。 リー(アメリカ)」「人生は公平じゃないし、能力はそれぞれ違う。強くなるとか弱くなるという選択もできるんだ。 ジュバル(アメリカ)」「この両親たちは子供たちに役を勝ち取るということを押し付けているわ。そして常識を破ることも。誰かが傷つくから誰も敗者は作らないなんて、まるで共産主義な考え方ね。 サラ(アメリカ)「これが続くようなら日本にはいい先生は残らなくなるね。そうなるとすばらしい教育は終止符を打って、アメリカやイギリスの一番最低の学校より低いレベルになる ブレンシス(南アフリカ)」「その劇はいったいどうなったんだ?結末は病的なサイコスリラーな劇なのか?女の子だけ?男の子も白雪姫をしたのか?だんだん興味が出てきたよ。 ジェイムス(イギリス)」「韓国の私立の学校に勤める者としてこういうのはよくわかるよ。月末に出す子供のレポートには、嘘でも何でもすべて良いことを書かなくてはいけないんだ。校長は本当のことを恐れていて、両親は本当のことを聞きたがらない。 レース(韓国)」「80年代後半から90年代にかけて日本にいたけれど、黄金時代から凋落しているように感じるわ。 アーリーン(アメリカ)「東京の私立の小学校で5年働いたけれど、子供とその家族は生徒ではなく、お客と感じたことがよくあったわ。学校側もシャネルのスーツをきた母親の要求をきくのよ。 ブリー(東京)「考えてみて。もし一人が魔法使いのおばあさんになりたいといったら、その子はその劇のスターよ。ただすごい数のりんごを袋に入れて運ばないといけないけど。 アンジェラ(オーストラリア)」「こんな馬鹿げた話は聞いたことがない。白雪姫はもともと日本の話じゃないだろ。ゴジラでもやって全員にゴジラさせろよ。 SB(アメリカ)」「先生たちに提案だ。両親の嫌がらせは全部録画しよう。そして学校の朝礼などで流して子供たちに自分の親の行動を恥じてもらおう。ニュースでベストの動画を住所と電話番号入りで公表しよう。 ダン(アメリカ)」「まだ20歳だけどそういう両親に耐えられない。そういう人たちも知っているけれど、子供がかわいそう。威張り散らした両親を持つと治療が必要になる子も多いわ。 ケイト(ウェールズ)」「全員が白雪姫をしている劇が想像つかないんだけど。何してるのかな?ずっとみんなで隣り合わせに1時間動いているだけ? オードリー(スコットランド)」「僕は日本で英語を教えているが、女の子を殴る男の子を教室から外に出したんだ。そうしたらその子は母親にそれを言い、母親は息子を辱めたと学校に怒鳴り込んで、謝れと言う。それに教頭が同意したんだ。だから僕は言ってやった。"Im sorry you are all morons"『君たちがバカでゴメンよ』と。MP3でファイルに証拠として取ってある。 トリー(東京)」「ここでは生徒は落第することがない。 たとえばテストで名前だけ書いて寝ててもFをもらうことはないんだ。それでCをもらえる。 先生を殴っても停学や退学もない。 自分をコントロールできない生徒を教室から移動させられない。 リチャード(広島)」かなり反響を呼んでいます。
そりゃそうでしょう。
欧米で桃太郎が25人いる劇やってますなんてニュースが出れば、日本でも反響呼びそうですからね。
しかし日本にもまだまだまともな両親たちもいますよね。きっと。
Japan's 'monster' parents take centre stage - Times Onlineより
関連記事