レアル・マドリーとのクラシコ終了後、クリスマス休暇をブラジルで過ごすべくデコ、ロビーニョ、バチスタらとともにエル・プラット空港に向かったロナウジーニョを待ち受けていたものは、ファンの罵声だった。クラシコ敗戦の怒りの矛先をロナウジーニョに向けたファンの一部はここぞとばかりに罵声を浴びせかけ、ロナウジーニョ本人は無言、無表情のまま空港内に消えていった。

 バルサファンを失望させたクラシコの敗戦。もちろんロナウジーニョだけの責任ではない。動きという面では今シーズンの中で一番動いていた。しかし、ファンが期待する彼本来のパフォーマンスはなく、何かしてくれそうな気配もなかった。期待値が高かった分、ファンが彼を戦犯扱いとするもの仕方がないのかもしれない。ロナウジーニョはファンの信望を失ってしまった。

 5日間の休暇後、12月29日から始動するバルサ。昨年はマルケスやデコとともに再開初日の練習に遅刻したロナウジーニョ。今年も同じ過ち犯すことになれば、クラシコに破れた後だけに、さらなるバッシングは避けられないだろう。

 最悪の2007年の締めくくりとなってしまったが、ロナウジーニョにはこのクリスマス休暇で気分を一新し、バルセロナに戻ってきて欲しいものだが…。

(スペイン通信)