なぜ中華料理屋のメニューにパフェがあるだけで話題になるのか?
お店を繁盛させるために駆使すべき、「あの手この手」を毎回紹介してくださる無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』。今回は著者の佐藤きよあきさん自身が驚いてしまったという、意外なテクニックの数々を取り上げていますよ。
なぜウケる? 中華そば屋なのに、パフェが美味しいお店
天ぷら屋さんでオムライスが出てきたら?イタリアンのお店でうどんが出てきたら?
お客さまは驚きとともに、「なぜ?」という疑問を持ちます。わからなければ、店主に聞く人もいます。注文する人もいます。疑問は興味に変わり、気になって仕方がありません。聞く人は店主とのコミュニケーションとなり、注文する人はワクワク体験となります。何れにしても、お店にとっては有益なこと。
さらに、変わり種には話題性があるので、マスコミに情報が流れたり、口コミとして広がったりします。事例をあげれば
パフェが人気となっている中華そば屋さんピザを食べに人が集まる自転車屋さんおでん屋さんなのに、おでんのつゆを使わないうどんが美味しいお店カレーライスが美味しい割烹料理店デカ盛りカツ丼で有名な喫茶店麻婆豆腐の注文が多い鉄板焼き屋さんみんなが寿司を食べるスナック担々麺がイチ推しなイタリアン牛バラ肉の串焼きが名物になっている寿司屋さんラーメンに行列ができている中古車店これらは、常識的には想像できないメニューを提供しているお店です。店主の趣味的なものもあれば、お客さまの要望もあります。違和感のあるメニューかもしれませんが、それが逆にお客さまの興味をそそるのです。
味のレベルは決して最上級ではありません。しかし、「中華そば屋なのにパフェ!?」という驚きが、美味しさのベースをアップさせているのです。つまり、パフェ専門店で食べるより、その場では美味しく感じるということです。
人は意外性に弱いとも言えます。驚きにアドレナリンが出て、軽い興奮状態になると、冷静ではいられなくなります。それが、“美味しい”に繋がるのです。
お客さま数が伸び悩んでいるのなら、“変わり種メニュー”を考えてみても良いかもしれません。
すき焼きの味
明治13年創業のあるすき焼き屋さんは、景気によって、すき焼きの味を変えると言います。一体、どのように変わるのでしょうか。
景気が良い時は甘口、悪い時は辛口にするそうです。
お客さまの心理状態によって、好みが変わるということです。長年の経験によって導き出した、究極のテクニックだと言えますね。お見事です。
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