人気のショー巡り、ゲストから不満も(写真はイメージ)

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東京ディズニーリゾート(TDR)内の売店で販売されたミッキーマウスなどのぬいぐるみを巡って、ゲスト間で激しい争奪戦があったと、ツイッター上で不満の声が相次いでいる。

中には、突き飛ばしたり、キャストに暴言を吐いたりしたなどの報告もあったが、TDR側は、「店内に多くの人はいたが、そうした事実は確認できなかった」とJ-CASTニュースの取材に答えた。

「突き飛ばされた」「キャストに暴言を吐いた」

すでにクリスマスモードに入っているTDRでは、ディズニーシーで今回初登場したレビューショー「イッツ・クリスマスタイム!」を毎日2回、ハーバーエリアで行っている。ミッキーなどのキャラやシンガー、ダンサーら総勢約130人が、クリスマスの音楽に合わせて、華やかなタップダンスやラインダンスを約25分間披露するものだ。

このショーに合わせて、ミッキーぬいぐるみ(税込4800円)などの専用グッズも売店やスマホアプリで2018年11月1日に発売された。すると、人気が出て完売となり、メルカリなどでも、転売されるケースが出た。

これに対し、ディズニーシー内のショップ「エンポーリオ」では、12月3日から再度グッズの販売を始めた。

ところが、この日朝から、ツイッター上では、グッズを巡る争奪戦の情報が飛び交って騒然とした。

「見に行こうかなーって近寄ったら突き飛ばされて転んだ めっちゃ痛い」
「タックルして飛ばされたし キャスト押しつぶされるしかわいそう」
「棚によじ登って一番上に飾られてるミッキーを取ってる人がいる」
「まじで戦場だったんだけど... 怖かった...まじで潰れかけた」

キャストに対し、「さっさと出せよ」などと暴言を吐くゲストもいたという。この騒ぎで、グッズはすぐに売り切れたといい、スマホアプリでも、ミッキーぬいぐるみなどはリストからなくなっている。

「多くの客がいたが、商品奪取などは確認できず」

こうした状況は、NAVERまとめでも、「ぬいぐるみ再販で押し合い奪い合い、キャストに暴言の地獄絵図に」などと紹介され、波紋が広がった。

再販されたグッズも、メルカリに転売されており、ミッキーとミニーのぬいぐるみセットが特に人気で、2〜3万円ぐらいと2、3倍の値が付いている。

ツイッター上などでは、「キャストが1人1人手渡しにしたらいいのに...」「ミッキーのぬいぐるみもう一回売ってください。買いたい人が買えません」「欲しい人が定価で買えるようにして」などと不満の声が書き込まれている。

TDRを運営するオリエンタルランドの広報部は12月4日、J-CASTニュースの取材に対し、グッズ再販当日の状況について、次のように説明した。

「ぬいぐるみを買う多くの方がおられたのは事実ですが、棚をよじ登ったり商品を奪い取ったりしたといったことは確認できませんでした。クリスマスの商品ですので、また販売する予定は今のところありません」

グッズの転売については、チケットと違って禁止しておらず、「個人の所有物になっていますので、何とも申し上げられないです」と話している。

なお、TDRの公式ツイッターでは、「イッツ・クリスマスタイム!」テレビCMのPRをしていたが、ショーの運営についても、不満の声が次々に寄せられている。

一部の鑑賞エリアで抽選制になっているが、実際には、抽選に外れると見られる場所がほとんどないという。「抽選当たらなければ、まともに観る事すらかなわないショーを宣伝するのは如何なものか」「遠方から通っているのに一切観れなくて悲しい」と抽選への異論が出ている。

これに対し、オリエンタルランドでは、「より多くの人に楽しんでいただけるように抽選にしたもので、エリア外や立ち見でも見られるようにショーを設計しています」と説明している。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)