【日本マスターズ陸上×Nicheee!】第39回全日本マスターズ陸上競技選手権大会は好記録続出! 日本記録44!大会新記録135!!

写真拡大 (全4枚)

※写真説明:第39回全日本マスターズ陸上選手権大会・大会役員を含めた表彰選手たち

9月22日から24日の3連休、「第39回全日本マスターズ陸上競技選手権大会」が鳥取の「コカ・コーラボトラーズジャパンスポーツパーク」で行われ、18歳から101歳までの2015名が出場。年齢別のトラック競技・フィールド競技で、男子29種目、女子26種目を終えて閉幕した。
本大会において、44の日本記録、135の大会新記録が生まれた。

最高齢出場選手は、男子が冨久正二選手(101)=広島=、女子が北島喜美選手(90)。30回夫婦連続出場選手は石川董選手・陽子選手(ともに85)=岩手=。年間最多大会出場選手は38大会出場の船引規正選手(60)=兵庫=。また、5年間連続出場選手は100名にのぼり、それぞれ賞状が贈られた。
 

※写真説明:第39回全日本マスターズ陸上競技選手権大会・最高齢出場選手・男子
冨久正二選手(101)=広島=

最優秀選手(織田賞)には女子800メートル(60〜64歳クラス)など3種目で日本新記録を出した中山淳子選手(60)=愛知=。男子優秀選手(西田賞)には松原憲治選手(48)=愛知=。女子優秀選手(青木賞)には渡川孝子選手(75)=徳島=がそれぞれ選ばれた。
そして、WMA・世界マスターズ陸上競技協会 2017ベストアスリート賞に田中博男選手(87)=青森=、中野陽子選手(82)=東京=、大日向暁子選手(68)=長野=の3名が合わせて表彰された。

今年の大会の大きな特徴には、有名アスリートが複数出場したことが挙げられる。
2008年北京五輪の男子4×100mリレーの銀メダリスト、末續慎吾選手(38)=神奈川=は大会初出場。男子100メートル(35〜39歳クラス)は10秒95で1位、男子60メートル(35〜39歳クラス)は7秒04で2位の成績を収めた。
「100歳以上の選手が同じ大会をともにすることが貴重だ。自分のかけっこがここにある」(末續選手)
 

※写真説明:第39回全日本マスターズ陸上競技選手権大会・中村友梨香選手(32)=兵庫=

同じく北京五輪・女子マラソン代表の中村友梨香選手(32)=兵庫=は、女子100メートルハードル、走幅跳、やり投げ(30〜34歳クラス)の3種目にエントリーし、走り幅跳びでは 3メートル59をマークして優勝。
「自分のマラソン指導の生徒が出場していたのがマスターズ陸上。自分の専門以外の投てきなどのさまざまな陸上競技に、気軽に挑戦できる場所、また選手同士が教えあうことのできる素敵な場所」(中村選手)

マラソン・1万メートルで世界陸上に出場経験のある小崎まり選手(43)=兵庫=は女子5000メートル(40〜44歳クラス)に出場。17分37秒48のタイムで優勝を収めた。

また、本大会は、2019年に福岡で開催予定の第103回日本陸上競技選手権大会にマスターズ陸上の種目100メートル、1500メートル(40〜60歳までの男女5歳刻みのクラス)が導入されるため、その出場選手選抜の選考も兼ねていた。
2018年度から全日本マスタ―ズ陸上競技選手権大会出場には日本陸連への登録が必要となり、陸上に興味のある若年層の参加者も増加中。

これらは日本陸連が2017年からの中長期計画として示す、ウエルネス陸上=トップアスリートの活躍により国民に勇気を与えることだけではなく、ライフステージに応じたスポーツの機会の創造 に準じたプランのひとつとなっている。

今後も各地でマスターズ陸上の競技大会は続く。11月には都道府県対抗全日本マスターズ駅伝競走大会が開催され、本格的なスポーツの秋、陸上競技シーズンを迎えている。

さらに、来年の第40回全日本マスターズ陸上選手権大会は群馬の正田醤油スタジアム(群馬県立敷島公園県営陸上競技場・補助競技場)で9月14日〜16日に開催予定。開催地が関東であることから、現在、3000人のエントリーを見込んでいる。(群馬マスターズ陸上競技協会・大会委員長)
 

今後もマスターズ陸上大会に著名なアスリートが参加してくる可能性もあり、選手の記録更新など、マスターズ陸上競技への注目度は高まっていくはずだ。
ひいては、2020年のオリンピックに向けて、日本陸上選手権大会に一般のマスターズ陸上の選手が参加することで、出場選手および観衆にどのような影響と感動を与えるのか、期待したい。

Written by 佐藤正子

第39回全日本マスターズ陸上選手権大会 結果一覧
http://www.hal.ne.jp/trk/sokuho/index.html

取材やお問い合わせは…
日本マスターズ陸上競技連合 以下の窓口まで
Mail:jt-master@fulltime.co.jp