妻・Sさん(左)との結婚直前に…

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「私も野崎さんに求婚されていました。毎日『結婚しよう』『明日にでも婚姻届を出せる』と言われていたんです。それはちょうど野崎さんが(妻である)Sさんと付き合っていた時期でした」

 そう話すのは絵美さん(仮名・34)。目鼻立ちのハッキリした原幹恵似の美人で、小柄ながらメリハリの利いた肉感的なスタイルの持ち主である。

「紀州のドン・ファン」こと野崎幸助氏(享年77)が5月24日に死亡した事件について、和歌山県警は6月6日、死因を「急性覚醒剤中毒」と発表した。体に注射痕がなく、致死量の覚醒剤を「内服」した可能性が高く、殺人事件として捜査を続けている。

 55歳年下の妻・Sさんの死の前後の行動に関心が集まるなか、実は野崎氏には「もうひとりの花嫁候補」がいた。それが絵美さんだ。

◆現在の妻・Sさんは「愛人

「今年の初め、私が働いている大阪のクラブに、野崎さんの“甥”を名乗る40代後半の男性が遊びにきたんです。身の上話をしていたら、『お金いるなら、金持ち知ってるけど紹介しよか?』って言われて、野崎さんの電話番号を教えられました。野崎さんといえば、事件のことや『1回したら40万円』っていう話もネットで見て知っていたのですが、最初は相手にしていませんでした」(絵美さん)

 彼女のいう「事件」とは、2016年12月、高級デートクラブで知り合った自称モデルの女性が、野崎氏の自宅から6000万円相当の金品を盗んだ容疑で逮捕された一件だ。絵美さんが続ける。

「でも、しつこく男性に『アンタなら一度遊びに行けば50万円はもらえる』と言われたので、恐る恐る電話してみることにしました。『おじさんには俺のことは言うな』と言われていたので、野崎さんに『久しぶり』って嘘をついて。『どこで会った?』と聞かれたので、『空港だったかな』って誤魔化しました。意外とその嘘が通じて、1月初めに和歌山で会うことになったんです。正直、お金目的でしかなかった」

 野崎氏とSさんが出会ったのが昨年11月。この時、野崎さんはSさんと交際中だったことになる。絵美さんが電車を乗り継いで昼頃に紀伊田辺駅に着くと、野崎氏は駅前で絵美さんを待っていたという。

「すぐに彼の自宅に行くことになりました。その日はお手伝いさんはいなくて、従業員の人がお寿司を持ってきてくれました。私が野崎さんに『40万円くれるんよね?』と聞いたら、『ダメダメ、そんなにあげたことない』って言われて、25万円に値切られました。体が悪いから仰向けのまま、手でしてあげました。そのまま夜まで一緒に寝て。

 夜中の3時頃に起きて、愛犬のイブちゃんも連れて近くにある会社の自販機のお金を回収する仕事についていきました。会社にも一緒に行ったんですけど、Sさんの写真があって、『この人誰?』って聞いたら『愛人や』って言ってましたね。1月25日にまた会ったんですが、その時はさらに『15万円』に値切られました……」

 金額は減ったものの気に入られたのか、2回目に会った後から、絵美さんの元には野崎氏から頻繁に電話が入るようになった。

「『アイラブユー』『お前みたいな女はおらんから結婚してくれ』とかいう電話が1週間くらい続きました。のらりくらりとかわして答えなかったら、『お前オレをハメとんのか?』『男がおるんやろ』『仕事のあとは、いつも男とやっとるんやろ』と、向こうが逆ギレし始めて。急に3日音信不通になったと思ったら、その後『お前のこと警察に言ったからな』って怒りながら電話がきたんです。私は何も盗んでないし、一体何が起きたのか見当もつかなくて。野崎さんとはそれっきりです」

 絵美さんはSさんと野崎氏が結婚したことを野崎氏死去のニュースで知ったという。

「Sさんと結婚したのが2月8日なら、私との連絡が途切れた直後に結婚したことになります。ちょっとびっくりしました」(絵美さん)

 その間に、野崎氏にどんな心境の変化があったのだろうか。

※週刊ポスト2018年6月22日号