頭のいい子になるかは「かばんの中」でわかる!?

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「うちの子、将来はグンと学力を伸ばせるでしょうか?」

 小学校入学前の子どもたちについて、こんなご相談をいただくことがあります。

 そんなときは、いつも「かばんの中を見てみてください」とお伝えしています。実は、学習へ向かう第一歩である「モノの準備」がしっかりできているかどうかは、学力を高める重要な要素だからです。

■かばんの中がぐちゃぐちゃだと…

 習い事に使っているかばんを、ぜひこっそり開いてみてください。ファイルやプリント、テキストがぐちゃぐちゃになっていませんか? 筆箱の中に鉛筆・消しゴムがしっかり入っていますか? 消しゴムがちぎれて粉々になっていたり、鉛筆が丸まって上手くかけない状態になっていたりしませんか?

 学習に向かう際の環境づくりがしっかりできる子は、頭の中もしっかり整理ができる子です。逆に、できない子は、どこに何が入っているのかもわからなくなります。そもそも持っていくべきものを全て持っているかを把握していない子は、どんな課題に取り組むときにも準備に時間がかかります。忘れ物があれば、貴重な経験のチャンスを逃してしまいかねません。筆記用具が使いやすいものでなければ、書き込んで考えたいと思えなくもなってしまいます。探すのさえも億劫になり、「やりたくない!」と意欲を削いでしまう場合も…。ですから、持ち物が足りなかったり、かばんの中がぐちゃぐちゃだったりすると、学びの経験の質を下げてしまうのです。

■片付けや準備が苦手な子は…

「準備」は学習の土台。いつでも指示通りにモノの準備ができ、しかも使いやすい状態をキープさせたいですね。とはいえ、自分の力だけでは難しい子もいます。そんな場合は、親がサポートしてあげるといいでしょう。「こういうふうに入れておくと、探しやすいね」「こうすると、すぐにわかるでしょう?」「気持ちよく書けるように、えんぴつを削ろうね」と、見本をみせたり声をかけてあげたりするといいでしょう。

 モノが乱雑に積み上がっているよりも、順番に整理して置かれている方が考えやすいし取り組みやすい。これは大人でも同じですよね。ぜひ「ママも準備をしっかりしよう!」と背中をみせながら、子どもに声をかけてあげてください。家族全員が同じ意識を持てると、子どもも大切なことだと感じて取り組むでしょう。

(Nao Kiyota)