多くの外国人客が訪日する今日において、成田空港は日本の主要な玄関口の1つとなっている。中国人訪日客も多くが成田空港を利用して出入国しているが、1978年に開港した成田空港は厳密に言えば未完成の空港だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 多くの外国人客が訪日する今日において、成田空港は日本の主要な玄関口の1つとなっている。中国人訪日客も多くが成田空港を利用して出入国しているが、1978年に開港した成田空港は厳密に言えば未完成の空港だ。

 成田空港は日本最大の国際空港だが、中国メディアの今日頭条は11日、「成田空港は建設が決まって約50年が経っても、まだ未完成の空港」であると伝え、その理由について驚きを示す記事を掲載した。

 記事は、成田空港は日本にとって「世界と日本をつなぐ窓口」であると同時に、貨物取扱量も大きい非常に重要な国際空港であると強調する一方、「実はまだ完成していない」と指摘。その理由は地元住民が土地の明け渡しを拒否しているからであり、成田空港のB滑走路は十分な延長を確保できず、大型の航空機は使用できないのが現状だと指摘した。

 また、付近の住民に対する配慮のため、成田空港では夜間の飛行が制限されていることを紹介し、民主主義国家の日本ではたとえ空港の建設や運営という国家と大きな関わりがある事業であっても、中国のような「強制的な土地収用」などは行われないと驚きを示した。

 中国でも公共事業などにおいて立ち退きを拒否する人は当然存在する。だが、中国は社会主義国家であり、土地はもともと全人民のものという考え方があるため強制的な収用が行われているのが現状で、立ち退きに対する補償も微々たるものという批判も根強く存在する。記事には「日本は強制収用が行われないのか?驚きだ」、「民主主義は国家にとって望ましい制度ではないこと分かる」といったコメントが数多く寄せられていた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)