マッシュアブル ユナイテッドネイション財団のEarth to Parisサミットでスピーチをしたモデルのキャメロン・ラッセル(2015年12月7日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【10月18日 AFP】米ハリウッド(Hollywood)の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)がセクハラ疑惑で取りざたされている中、米国人モデル、キャメロン・ラッセル(Cameron Russell)がインスタグラム(Instagram)で、彼女のフォロワーたちがファッション業界で体験した性的虐待行動について公開した。ラッセルは何十もの匿名の体験談を、数日間にわたり投稿した。

 ラッセルは12日夜、体験談を匿名で共有することを呼び掛けた。彼女はそれらの体験談を、数日間にわたり自身をフォローしている9万人ものフォロワーに、#MyJobShouldNotIncludeAbuse(私の仕事に性的虐待は含まれるべきでない)というタグ付きでリポストし共有した。
「今週ハーヴェイ・ワインスタインについて聞き、性的虐待行動がどのくらいまん延していて、常習的なものか話題となった」と、「シャネル(CHANEL)」や「ヴィクトリアズ・シークレット(Victoria's Secret)」でもモデルとして起用された経験のあるラッセルはつづった。

「こういった体験談は、私たちの業界では珍しいことではない。しかし声を上げるきっかけとなった。互いに声を掛け合い、声を上げ、弁護士やしっかりとしたリポーターたちに話している」と話すラッセルは、雑誌やモデル事務所に行動を起こし、「食い物にする者」と仕事をしないように呼び掛けた。

 この体験談は最近のものから、20年も前のものまで多岐にわたった。モデルに対し性的虐待を加えた、もしくは加えようとした者の多くはフォトグラファーやスタイリストだ。彼らの標的となったのは主に女性だが、中には未成年や男性もいた。これらを体験した被害者によると、こういった行動はファッション業界においては普通のことだと言い聞かされたという。

 ある女性が16日に公開した投稿によると、体験談を読んだことにより「忘れていた経験を思い出した。それらが普通だと信じていたから。残念なことに、この業界にいる誰もがこういった体験、もしくは目撃したことがある」。
 ラッセルはインスタグラムで、体験談を共有したのは「セクシュアルハラスメントや暴行、暴力は受け入れられないものであるということをファッション業界全体に周知させるための、長い過程の第一歩でしかない」とし、「知識豊富な調査チームが、ファッション業界に責任を持たせるための後押しとなることを期待している」と明かした。

 モデル事務所大手エリート(Elite)に所属するラッセルは2012年、「TED talks」で登壇したことにより有名になった。その中で彼女は少女たちに宛て、「維持できない」モデルという職業にはつかないように助言した。この仕事はモデルたちから「一切の個性」を奪ってしまうとし、ラッセルが成功したのは「遺伝子の宝くじ」を当てたからに過ぎないと熱弁した。
【翻訳編集】AFPBB News