夢の国ではマナーも課題に(2015年11月撮影)

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東京ディズニーリゾート(TDR)で最近、マナーが悪い客が目立ってきているとツイッター上で訴えがあり、反響を集めている。

仮装が楽しめるハロウィンイベントも2017年9月から予定されているが、TDR側は、ホームページ上でルールを守るよう呼びかけている。

「インスタ映え」する人気スポット

アラビアンコーストというアトラクションには、宮殿の外壁のようなところに、背景の景色がいいとされる窓穴がある。そこで、おそろいのミッキーヘアであぐらをかいたり、CDジャケットのようなポーズを取ったり...。インスタグラムなどには最近、こんな写真が次々に投稿されている。

この写真スポットは、「インスタ映え」することから、人気とされているようだ。

ただ、ツイッター上では、窓穴に入るのは危険でほかの客にも迷惑がかかりかねないと指摘が出るようになった。このスポットは、6月中旬になって改修工事で窓穴がふさがれ、手前には植木鉢が置かれて入れなくなった。はっきりした理由は不明だが、TDR側が安全対策を行ったのではないかともみられている。

ほかのアトラクションでも、危険であり迷惑となる行為があるとツイッター上でつぶやかれている。

トゥーンタウンでは、フタを開けて音を楽しむ10個前後の木箱の上に座ったり、立ったりして写真撮影をする人がいると訴えがあった。中には、集団で座ってポーズを取る人たちもいるらしい。ここは、17年に入って、フタの上に「NO STEP」と書かれ、乗ることを禁止するマークも描かれたが、それでも乗る人がいるとの情報も流れている。

また、シンデレラ城の周りの塀に登って撮影する人もいるといい、安全対策のためか、4月ごろに塀の上にトゲがあるような装飾物が置かれてしまったという。

TDR「危険行為はキャストから声かけている」

シンデレラ城などの前の広場では、座り込んだり寝転んだりする人が多数見られ、通行などの支障になっているとのツイートも多かった。ローアングルからシンデレラ城を入れて自撮りができることが人気の理由ではないかという。

こうした行為について、ツイッター上などでは、木箱に座るぐらいならいいのではないか、インスタ投稿者らを晒して批判する人もおかしい、といった意見も出ている。しかし、疑問や批判の声の方が多く、「最近マナー悪い人多すぎる」「夢と自由を履き違えてますよね」「目先の自己顕示欲とか承認欲求は自分の首を絞める」といった意見が書き込まれている。

9月8日からはハロウィンイベントも始まるが、過去には、トイレで着替えたり、ディズニーと無関係な衣装を着たりするケースも報告されていただけに、マナーの悪化を懸念する声も出ている。TDR側も、ホームページ上で、トイレでの着替えを禁止するなど4つのルールを示した「仮装ガイド」を公開して、注意を呼びかけている。

TDRを運営するオリエンタルランドの広報部は6月26日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように説明した。

「アトラクションの改修工事は、様々な目的で行っていますが、その目的や内容などは開示していません。危険行為などについては、キャストからお声かけを行っています。お客さまには、ルールに従って安全に楽しんでほしいと考えています」

声かけなどに従わない客については、「お客さまに関わる話になりますので、お答えは差し控えさせて下さい」としている。