日本のAV女優は大人気

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 毎年4月、中国・上海では、世界中のアダルト産業が出展する大規模な見本市「国際成人保健及生殖健康展覧会」が開かれる。中国企業はもちろん、日本、米国、韓国、欧州など合わせて数百の企業が出展する一大イベントだ。在中国の編集記者で、数年にわたり同展を取材した初田宗久氏がその様子を報告する。(構成/横田徹:報道写真家・ジャーナリスト)

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 上海で毎年4月に開催されるアダルトグッズ見本市は今年で14回目を迎える。東京ドーム2つ分の広大なスペースに世界中からアダルトグッズ関連企業が出展する世界最大規模の見本市だ。

 この見本市のメインイベントであり、会場内で一番の盛り上がりを見せているのは日本の女優がキャンペーンガールとしてステージに立つブースだ。日本のアダルトグッズメーカーの販促活動の一環として、毎年多数の女優が顔を揃える。

 普段はPCのモニターやスマホの画面越しでしか会えない憧れの女優の登場に、カメラを手にした中国の男性ファンたちの興奮は最高潮に達し、セクシーな衣装とポーズでサービスする女優に、我を忘れフラッシュを浴びせる。彼女らと直に会話することができる質問コーナーでは「彼氏はいるのか?」「最近はいつプライベートでしたか?」といったストレートな質問が中国人男性から口々に発せられた。

 来場者の大多数を占めるのは20〜30歳代と思しき若者たち。彼らは2015年まで導入されていた一人っ子政策のもとに生まれた世代だ。「小皇帝」とも呼ばれる彼らは親から溺愛されて育ち、学校では徹底的な詰め込み教育を受けてきた。その反面、進学に必要のない性教育に関してはおざなりになっているという。

 詰め込み教育で溜まる一方の思春期特有のフラストレーション、卒業してから待ち受ける就職難、一人息子に理想の結婚相手を望む親からのプレッシャー……あらゆるストレスに晒される彼らにとって、日本の成人動画は性の指南書であり癒しなのだ。今も人気を誇る元男優の加藤鷹氏を師匠と崇めるのも詰め込み教育の賜物なのか。

 今年は4月13〜16日まで、上海国際展覧センターで開催される予定(3月24日現在)。5万人以上の来場が見込まれ、過去最高の盛り上がりが予想される。近年はスマホアプリで遠隔操作できるアダルトグッズなどが登場しており、“スマート化”した商品がさらに増えそうだ。

※SAPIO2017年5月号