名古屋城、天守閣を木造化したら今後50年間来場者数が倍増? 復元の「皮算用」は現実的か
[ドデスカ!‐名古屋テレビ]2017年3月24日放送の「竹田のイマネタ!」のコーナーでは、ついに可決された名古屋城天守閣木造復元について紹介されていました。
名古屋城天守閣木造復元に関する予算案が、名古屋市議会で可決されました。
現在の名古屋城(Dr. L.C.S.さん撮影、Flickrより)
名古屋城の天守閣は1945年に第二次世界大戦の空襲で焼失し、1959年に鉄筋コンクリートで再建されました。しかし60年が経ち老朽化が進んだことで、建て替えか耐震補修かが求められていました。
河村市長は木造による復元を強く希望してきました。文化庁によると戦後にコンクリートで再建された天守閣を木造で作り直すことは、全国初の試みとのことです。
しかし木造復元には課題が山積みです。まずは最大505億円と言われている事業費です。名古屋市の計画ではまず市債を発行し505億円をまかない、その後50年の入場料収入で返済するとしています。
名古屋城の入場者数は年間174万人程度ですが、市の試算によると木造化により最初の2年間は年間450万人、その後の48年間は年間360万人の来場を見込んでいるとのことです。
しかし50年間現在の入場者数の倍以上の入場者数を、木造化しただけで続けられるのか疑問の声も上がっています。(ライター:moca)