「自由に野生の本能で生きていけたら、カッコいいな!」



――青春全開! という本作ですが、広瀬さんにとって“青春”とは?

意識がないくらい、がむしゃらに夢中になっているとき。それが、遊んでいるときでも、このチアダンスのように好きなものにまっすぐなときでもいいし、逆にボーっとしているときでもいいのですが、“今しか作れない時間”だと思います。それを今、大事にしたいなと思っています。

――本作に出演されて、今後の人生に活かせそうなことはありましたか?

わりと、勢いだけで何でもどうにかなる! と思い込んでいる性格なんですが(笑)、それだけじゃいけないな、と思いました。運に頼ってきたところがあるので、いざ現場に立つと、自分の力の小ささが情けなくなるし、恥ずかしくなる。作品を観ると、いつも「うわぁ…」ってほぼ100パーセント落ち込むんです。

――そういうときはどのように対処するのでしょう?

とにかく前に気持ちを持っていく。前に進む努力をしていかないと変われないし、何も起こらない。映画の中で彩乃が言う、「努力しても無駄なことはあると思う」というセリフが好きで、実際に現場でそのセリフを聞いたときも、そっか、と思えて。



――印象的な言葉ですね。

確かに無駄なことはあると思うけれど、それはデメリットにはならないし、メリットにしかならないと思います。結果が出なかったとしても、自分の中で絶対に変わると思っていて。他の取材で、同じことを天海(祐希/顧問の先生・早乙女薫子役)さんもおっしゃっていて、やっぱりそうなんだな、と思いました。だから、ちゃんと自分で努力はしたいな、と思っています。

――ひかりは、顧問の早乙女先生に大きな影響を受けます。広瀬さんご自身が影響を受けた人はいらっしゃいますか?

今、強みに思えるのは、是枝(裕和)監督と李(相日)監督です。

――是枝監督とは『海街diary』で、李監督とは『怒り』でご一緒されてますね。

これらの作品に出させていただいて、自分の人生もすごく変わったし、撮影現場でもらった言葉や感覚が、今まではなかなかもらえなかった、スゴいものだと思います。

――第一線で活躍されている監督との出会いは、いい経験になっていますね。

はい! それと、(『怒り』の現場で一緒だった)森山未來さんも、「私はこの人になりたい!」ってすごい思いました(笑)。



――どんなところが?

野生の本能というか、心というのか。村に住んでいそうですよね(笑)。『怒り』のときも無人島に住んでいるという設定で、いつも海の中から舟で「いらっしゃい!」とか言うので、スゴいなぁと思って(笑)。未來さんみたいに、野生の本能をむき出しに出せる人と出せない人とでは、大きく違うと思うので、私は出せる人になりたいなと。そのほうが、人生も楽しそうですし。

――広瀬さんご自身は、“出せない派”?

自分の話や、思ったことをほとんど言わない派なので、あれくらい気持ちよく自由に…もちろん、自由じゃない部分もあるとは思いますが、私の勝手なイメージとして、自由に野生の本能で生きていけたら、カッコいいな! と思って。カッコいいですよね!!(笑)

――広瀬さんは、感情がフラットなタイプ?

小学生のときや、このお仕事を始める前までは、“塩対応の極み”みたいな対応をしていました(笑)。なので、今はいろいろな役柄を演じながら、この役はここまで感情を出したらいいのかなとか、(感情の)波が激しい役を演じるときは、テンションをここまで出せる役柄が羨ましいとか思いますね。最近、とくにそう感じます。



燃え尽き症候群!? それでも「心理学を勉強したい!」



――あまりプライベートでは感情を出さないようですが(笑)、最近、テンションが上がるような出来事はありましたか?

つい、さっきです!(笑)

――今日一番の勢いで即答ですね(笑)。

テレビ番組の収録で、催眠術をやったんです。もう、めっちゃ面白くて! 心理学の資格を取りたくなるくらいでしたよ! そういう、人の心や感情みたいなものが好きで興味があるので、ホントに面白かったです!

――まさに今、体験したばかり、という状態ですね。

すごい最近ですね(笑)。さっきはホントにテンションマックスに上がりました! これだけテンションが上がる面白いことって、逆にこれまではまったくなくて。



――でも、笑いのツボは浅いんですよね?

浅いです。だから、周りのみんながワーっと盛り上がっていると、シレっと帰っているタイプなんです(笑)。変にみんなに合わせるのができない性格なんですよね。なので、良い意味でも、悪い意味でも直そうと思っています。

――今、仕事以外でハマっていることはありますか?

何にもなくて…(笑)。趣味という趣味も、特技も……。好きなことや興味のあることもほぼなくて。だから、趣味を見つけたいので、ホントに心理学を勉強しようかと思ってます! 今回はチアダンス、(『四月は君の嘘』で)ヴァイオリンと、いろいろやらせてもらっているんですけど、スロースターターで始まって、撮影中は燃え上がっていますけど、撮影が終わる頃にはスパーンと、もうやらなくていいんだ! って気持ちになっちゃう(笑)。



――実は…燃え尽き症候群タイプ?(笑)

たぶん、そうなんでしょうね(笑)。撮影しているときがマックスで楽しいんだと思います。シレっと現場に入って、楽しいことだけを求めて生きているタイプなんだと思いますね(笑)。

――次々と話題作に出演しているので、必然的に何かに挑戦するルーティンになっていますね(笑)。心理学以外に、挑戦したいことはありますか?

練習ものですか? もうしばらく、練習ものじゃない作品をやりたい!(笑) でも、次はまた(『ちはやふる』で)かるたの練習が待っているんです。気がラクな感じで役に入り込みたいけれど、今回はダンスだったり、(『四月は君の嘘』では)ヴァイオリンだったり、絶対何か追われているものがあるんです。そうじゃない現場も味わってみたいな(笑)。

――『ちはやふる』での競技かるたは、前作で経験済みなので、今回は練習に追われることなく役に入れそうですね!

でも、前作より上手くなっていないといけないとも思うので…。やっぱりかるたの練習します!



【プロフィール】
広瀬すず(ひろせ・すず)/1998年6月19日生まれ、静岡県出身。AB型。2012年、「ミスセブンティーン2012」に選ばれ、雑誌『Seventeen』(集英社)の専属モデルとしてデビュー。2013年、ドラマ『幽かな彼女』(関西テレビ系)で女優デビュー。同年9月公開の『謝罪の王様』で映画初出演。2015年のドラマ『学校のカイダン』(日本テレビ系)で連続ドラマ初主演。映画では『海街diary』で多数の映画賞を受賞。声優を務めた『バケモノの子』をはじめ、昨年は『ちはやふる』、『四月は君の嘘』、『怒り』などの話題作に出演。2017年は『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(8月18日公開)、『三度目の殺人』(9月公開)、『先生!』(秋公開)、昨年大ヒットを記録した『ちはやふる』続編の公開を控える。
【Twitter】@Suzu_Mg
【ブログ】http://ameblo.jp/suzu-hirose/


■映画『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』
3月11日(土)全国ロードショー!
http://cheerdance-movie.jp/


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