2016 Japan IT Week 春:エイビット、新発売したばかりの4980円と低価格なRaspberry PIでも使える3G対応SIMフリーUSBデータ端末などを展示【レポート】
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SIMフリーのスティック型データ端末などが展示!ABiTブースをレポート |
東京・お台場にある「東京ビッグサイト」にて2016年5月11日(水)〜13日(金)の3日間に渡って開催されたIT技術やサービスなどに関連する12つの展示会が合同で行われるイベント「2016 Japan IT Week 春」。
今回はIoT/M2M展に出展していた「イエデンワ」や「ストラップフォン」シリーズなどのPHS端末や生活インフラ向け通信機器を多数開発しているエイビット(ABiT)のブースを紹介します。
【SIMフリーデータ端末展示】
データ通信用USBドングル「AK-020」および「AK-060」
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「AK-020」(写真=左)と「AK-060」(写真=右)
AK-020とAK-060のどちらもUSB接続型のモバイルデータ端末で、すでに販売中の「AK-020」はソラコムが提供するIoT(Internet of Things:モノのインターネット)機器向けMVNO(仮想移動体通信事業者)モバイルデータサービス「SORACOM AIR」のSIMに対応し、3Gデータ通信のみながら、販売価格が4,980円(税別)と非常に安価なのが特徴です。
AK-020の主な仕様
外形:高さ約89mm×幅約27mm×厚さ約8.6mm
重量:約18g
データ通信速度:HSPA+(受信時最大21または14.4Mbps/送信時最大5.76Mbps)
対応バンド:Band I、Band VI
インターフェイス:USB2.0 Hi Speed
動作確認OS:
Windows10、Windows8.1、Windows8、Windows7
MacOS X 10.8、10.9
Linux Ubuntu 12.04 LTS
SIMカードサイズ:標準タイプ(miniSIMカード、2FF)
販路については当分はソラコムのみの取り扱いということですが、SIMフリーなので利用中のSIMカードに挿しかえてノートPCなどで活用することができます。また、Linux Ubuntuにも対応しているので、Raspberry Piなどにも利用可能です。
そして、AK-060は現在開発中のUSB接続型データ端末で、こちらはLTEにも対応するとのこと。説明員によると、具体的な発売時期は決まっていないが、手軽に入手できるLTEデータ端末として「期待して欲しい」とのことでした。
・小型通信モジュール「AK-040」や「ホムテル3G」も
この他にも、小型の通信モジュール「AK-040」(開発中)や既に発売中のSIMフリー固定型電話機型ケータイ「ホムテル3G」も展示されていました。![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/9/e/9ed0e_684_fb12ba6891e0a9d016e6a4b77084a2ec.jpg)
ルーター機能搭載の固定電話型SIMフリーケータイ「ホムテル3G」
【インフラ系データ通信モジュール】
・スマートメーター用通信機器
我々の生活の縁の下の力持ち、生活インフラを支える水道や電気の検針機用の通信モジュールも多数展示されていました。![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/f/d/fdfcc_684_aa8bdb4d541b034ba170703739f36eee.jpg)
通信機能付き電力量計と通史入ニット
すでに置き換えが始まり、現在、電力会社各社が順次置き換えを行っている検針員不要で利用した電力量を測定し、ネットワークで送信するスマートメーター用の通信機器です。説明員からは「これから増えていくものなので頑張って喰いこんでいきたい」とのこと。
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「ガス検針用通信端末 Pa-NCU」(写真=左)と「電子式水道メーターと水道用LoRa通信端末」(写真=右)
左のガス検針用通信端末は後付けでガスメーターへ取り付けることのできる通信モジュールで内部にPHSが入っています。"リチウム電池4本で10年間動作"という驚きの省電力・長時間駆動力で、低速ながら電力消費の非常に小さいPHSの特性を活かしたものとなっています。
そして、電子式水道メーターはLoRaと呼ばれるスマートメーターなど用に免許不要で利用できる920MHz帯での通信規格を採用しています。LoRaというあまり聴きなれないかもしれない通信規格については後述します。
・LoRa関連の展示
エイビットブースでは、LoRa用の試験端末なども展示していました。LoRaはLoRa Allianceが推進するLTEや有線データ通信をバックボーンに動作する見通し可能な状態であれば、低速ながら約5kmもの距離でも通信が可能なデータ通信規格です。3GやLTEなどと比べると低速ではあるものの長距離通信と超低消費電力を両立させていることから、IoTや組み込み機器でので利用するのに向いている、通信規格とされています。
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LoRaの基地局
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LoRa試験端末およびモジュール(写真=左)とLoRa屋内基地局(写真=右)
今回のエイビットブースではインフラやIoT関連の展示など、生活を支えていくソリューションの展示が中心でしたが、そんな中にもSIMフリーのデータ通信端末があったりと非常に興味深い展示となっていました。
特にSIMフリーのUSBドングルのAK-020は、今すぐにでも購入が可能なので、興味のあるユーザーは要チェックですよ!
記事執筆:河童丸
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