iPhoneを子どもや他人に渡しても誤操作や除きを防ぐ「アクセスガイド」がスゴイ理由
そのため、子どもにせがまれてゲームをさせるためにiPhoneを貸すことも多い。
子どものゲームだけでなく、親しい知人から「ちょっと調べ物するからiPhoneを貸して」と言われるケースもある。
こうした自分以外の人にiPhoneを使わせるケースで心配なのは、誤操作で電話やデータ消去されたり、自分のiPhoneの中身を覗かれたりしないかということだ。
実は、iPhoneには、それを防ぐ機能が搭載されている。
●アクセスガイド機能で専用機に変身!
iPhoneには、「アクセスガイド」という機能が搭載されている。
これは、アプリをひとつだけ利用できる状態にする機能だ。
つまり、
・ゲームアプリであればゲームアプリのみを利用する
・地図アプリのみでナビ専用機として使う
・特定のアプリのみ利用する
という使いかたが可能となる。
「アクセスガイド」により、多機能なiPhoneが、単機能なiPhoneに変貌するのだ。
●アクセスガイドの設定はカンタン
さて、いざ「アクセスガイド」を利用する場合には、設定が必要となる。
これが超カンタンなのだ。
1・iPhoneの「設定」をタップ
2・「一般」をタップ
3・「アクセシビリティ」をタップ
4・アクセスガイド」をオン
これだけで準備完了である。
ちなみに、アクセスガイドを利用するには「パスコード設定」でパスコードを設定する必要がある。または、指紋認証のTouch IDでも良い。
利用するには、動作させておきたい、ゲームなどのアプリを起動する。
アプリの画面で、ホームボタンをトリプルクリック（3回連続押し）だ。
これでアクセスガイドが利用できる。
終了する場合も、ホームボタンをトリプルクリックし、パスコードを入力するといい。
また、Touch ID設定をしておくと、1回ホームボタンを押すだけなので、利用できる機種の場合はTouch ID設定のほうが楽だろう。
●かなり多機能な「アクセスガイド」
このアクセスガイドは、単にアプリ1つだけを利用させるだけだが、オプション設定を使うことで、さまざまなシーンに使うことができる。
オプション設定を使うには、ホームボタントリプルクリック時に、左下の「オプション」をタップする。
すると、下記のオプションが利用できるのだ。
・無効にしたいエリアを設定 … 指で囲った場所のタッチパネルをオフにすることで、検索などを防ぐ
・スリープ/スリープ解除 … iPhoneがボタン操作でスリープになることを防ぐ
・ボリュームボタン … ボリューム操作による音量変更などを防ぐ
・動作 … 画面の自動回転や、シェイク操作をオフにする
・キーボード … キーボードを表示させない
・タッチ … タッチパネルをオフにする
・辞書検索 … 文字を指定して利用する辞書を表示しない
・時間制限 … 利用時間を設定し、設定した時間がすぎると操作不可となる
例えば、
一切の操作をさせずに、画面だけを見せたい場合は、すべてのオプションをオフにする。
すると、ホームボタンなどのハードキーはもちろん、タッチパネルもオフにできる。
また、設定を組み合わせると、こんなことまでできる。
・30分だけゲームさせたい … キーボード「オフ」、時間制限「30分」
・15分だけ動画専用機にする … タッチ「オフ」、スリープ「オフ」、制限時間「15分」
・写真一覧だけみせたい … キーボード「オフ」、動作「オフ」
・特定の画面だけをみせたい … すべてのオプションを「オフ」
●パスコードを忘れないようにするべし
アクセスガイドを設定するには、専用のパスコードが必要だ。
実はこのパスコード、「アクセスガイド」専用となっている。
なので、このパスコードは、忘れてしまうと思わぬ危険があるので注意しよう。
実際に、パスコードを間違えると、
・1回失敗 次回入力まで10秒待機
・2回失敗 次回入力まで60秒待機
・3回失敗 次回入力まで180秒待機
となってしまうのだ。
4回目以降は、180秒待機となってしまうため、3分に1回しかチャレンジできなくなるのだ。
こうなってしまうと、「パスコードを思い出すか、初期化する」しかなくなってしまう。
そうならないためにも、
・パスコードを忘れないようにする
・保険として必ずTouch IDを設定しておく
ことをオススメする。
自宅に子どもがおり、iPhoneまたはiPadを貸す場合はあるという人
会社にてiPhoneやiPadを展示する
飲み会などで写真一覧を見せたい
といった要望に対して誤作動防止やセキュリティ性を向上する「アクセスガイド」をぜひ使ってみよう。
・アクセスガイド｜Apple
布施 繁樹
