【CES 2016】Bluetoothで家の中を支配せよ!画期的なルーター「Cassia Hub」

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source:http://en.cassianetworks.com/

家庭内の各機器を、Bluetoothで集中制御するIoTの流れが加速するかもしれない。

そんな機器が、CES(毎年アメリカ・ラスベガスで開催される家電テクノロジー展示会)で発表された。その名は『Cassia Hub』。

Bluetoothルーターという新しいジャンルのデバイスだ。

Bluetoothの通信距離を拡大

Bluetoothで接続できる機器は、キーボードやマウス等を筆頭に、スピーカーなどさまざまなものに広がっている。特にBluetoothは4.0の登場で大幅に省電力化されてから、その利便性が高まった。

しかし、BluetoothはそもそもPCと周辺機器との接続のように、パーソナルな目的で開発された技術なので、制約もまた大きいという。それは、接続できる機器の数が少なかったり、通信できる距離が短かったりというものだ。

そこで、Bluetoothが持つ通信機能の利便性を引き出すために、制約を解消しようと作り出されたのがこの『Cassia Hub』だ。

『Cassia Hub』は、最大22個のBluetooth機器と同時に接続することができる。

また、通信距離もオープンスペースで1,000フィート(約305m)と大幅に拡大される。一般家庭の壁なら約3枚は通過できるという。

外出先から家庭内の機器を動かせる

この『Cassia Hub』を使えば、家庭内ならどこにあっても、ほとんどのBluetooth機器を集中コントロールできることになるだろう。

庭にBluetoothスピーカーを持っていっても、音楽を楽しむことができる。『Cassia Hub』はBluetooth機器ならばスピーカー、スマートフォン、フィットネストラッカー、ヘッドフォン、照明器具、錠などなど、以前に購入したものでも問題なく接続できるという。

また『Cassia Hub』自体は、Wi-FiやEthernetを使ってインターネットに接続できるので、外出先からスマートフォン等を使って『Cassia Hub』経由で、家庭内の機器をコントロールすることもできる。

更に、各種機器にも、Bluetoothだけでなく、Wi-FiやEthenet、USB2.0で接続することができる。まさに、家庭内のIoTのハブとなれる機能を有しているのだ。

source:http://en.cassianetworks.com/

先行予約受付中、あわせて使えるガジェットも登場

現在『Cassia Hub』は、99.99ドルという優待価格で購入できる先行予約を受け付けている。

発送は2016年の第1四半期内にはじまる予定だ。また、Cassia Network社では、あわせて使えるBluetoothのスピーカーや、LEDライト、スマートプラグ、セーフティセンサーも発売予定だ。

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Bluetoothは、さまざまなデバイスの無線接続を容易にした。これから家電製品にもBluetooth対応のものが増えていくかもしれない。

そして、その場合には、こういったBluetoothハブがあると圧倒的に便利だ。もちろん今後Bluetoothは進化するだろうし、うまくいけばこの『Cassia Hub』も進化していくだろう。

家庭内のIoT化を加速させるかもしれない機器だ。

【参考・画像】

※ Cassia Networks

【動画】

※ Cassia Hub Product Video - YouTube

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