ミステリー作家の新たな登竜門として2014年に設立された「新潮ミステリー大賞」(主催/新潮社、後援/東映)の初代受賞作品『サナキの森』が書籍化され、新潮社から発売された。『サナキの森』は、80年前に岩手県遠野市で起きた事件を巡るミステリーだ。仕事を辞めたインドア系の主人公・紅が、売れない小説家だった祖父の本に挟まっていたメッセージを頼りに遠野に向かい、そこに書かれていた依頼を果たそうとするが、その地