大みそか、除夜の鐘を聞きながら年を越すが、この鐘は108回撞かれる。これは「煩悩」の数がそれだけあるとされているからだ。1年の終わりに、すべての煩悩を消し、新たな気持ちで新年を迎えたいという人々の願いが込められているのだ。とはいえ、煩悩を滅することは並大抵ではない。煩悩を滅するとは、悟りを開くことだからだ。それならば、自分を奮い立たせることに、煩悩を活用するべきではないのか。そう唱えているの