日本の資本主義の父と呼ばれる人物を知っているだろうか。その名は「渋沢栄一」。徳川慶喜の幕臣として江戸時代末期にフランスに渡航。帰国後は大蔵省を経て、第一国立銀行の頭取となる。そこではさまざまな企業の設立を援助し、日本の近代化を経済の面で支えた人物だ。そんな渋沢栄一にスポットをあてた現代小説がある。それが『渋沢栄一の経営教室 Sクラス』(香取俊介、田中渉/著、日本経済新聞社/刊)で、主人公は渋