大森望との『文学賞メッタ斬り』シリーズが2012年に終了した書評家・豊崎由美さんだけど、先般の「芥川賞・直木賞記者会見ライブビューイング」のレヴューを読むと、生メッタ斬りは健在なようだその豊崎さんの新刊『まるでダメ男〔オ〕じゃん!「トホホ男子」で読む、百年ちょっとの名作23選』(筑摩書房)の題名は、小説という分野の存在理由と楽しみかたを、言い当てているようなところがある。この本で豊崎さんは、フローベー