大企業はよく社会における悪者とみなされています。まず大企業はいつも市場の独占を企んでいて、独占を達成すれば商品の価格を吊り上げて暴利をむさぼるという批判があります。また、大企業は消費者を騙して儲けているという批判もよく聞かれます。前回のコラムで企業の独占について検討しました。その中で独占が害をなすのは政府が独占を保護している場合であること、つまり企業が独力で独占を達成し維持している場合には消費者は