/怒鳴りつけ、棒で叩いてこそ指導だという勘違いは根強い。だが、禅の本来の喝や棒は、妄念を断ち切り、現実に向かい合わせ、逃げ場をふさぎ、そのすべてを自分のものとさせ、自分を無に還させる働きがある。/スポーツ関係者で「喝を入れる」などと言う者があるが、正しくは「活を入れる」。失神気絶してしまった者を復活させること。よくドラマなどでは、みぞおちを拳固で殴って相手を気絶させたり、武道家が「だーッ!」など