/勉学を実際に活かしたいと思えば、そこに高い壁がたちはだかる。ここにおいては、歴史世界の地平に自分を捨て、天命に依拠するほかはない。こころざしは、いまだ至らざるがゆえのものであれば、むしろ心の奥底に秘めてこそ花となる。/医者は儲かる、だから、みな医者になりたがるのだ、などと、世間は言う。そういう医師がいないとは言わない。しかし、身近の医師たちや医学の道をこころざす若者たちを見ると、違うと思う。私