富山支局長加藤弘之富山県高岡市の中心部は1609年、加賀前田家2代当主・前田利長が築いた高岡城の城下町として始まった。市内には利長の菩(ぼ)提(だい)寺で国宝の「瑞龍寺」もあり、今も「開町の祖」として敬愛されている。高岡の礎を築いた利長の思いは歴代当主にも引き継がれ、日本海の交易で集まった昆布など食材の充実ぶりから、「加賀百万石の台所」と呼ばれるまでに発展した。そんな歴史を感じられる料理があると