飛鳥時代(7世紀)に創建された大寺院・川原寺(奈良県明日香村)の堂内を飾っていたとみられる板状の仏像「塼仏(せんぶつ)」が、金箔(きんぱく)の上から彩色されていたことが、奈良文化財研究所などの調査でわかった。科学分析で初めて色料の元素が検出された。堂内は金色と極彩色で彩られ、大寺院にふさわしい空間装飾だったとみられる。粘土を焼き固めた塼仏は、寺の内部を飾るため壁一面にはめ込まれた。