南果歩さん自身が手がけた絵本『一生ぶんのだっこ』が、能登の読み聞かせでは子どもたちの間でひときわ人気があった。「この本を読んで『だっこしてほしい人〜?』と聞くと、『きゃ〜』『早くきて〜』という反応が返ってきてすごく面白かったですね。私にとっても、かけがえのない時間になりました」(南さん)(写真:筆者撮影)能登半島地震から7カ月が経ったが、今も震災の爪痕は深く残ったままである。その地で、保育園や幼稚