現代を代表する書家のひとり、石川九楊の60年以上にわたる画業の集大成というべき大規模展覧会『石川九楊大全』が、東京・上野公園の上野の森美術館で2024年6月8日(土)に開幕した。7月28日(日)まで約2か月間の会期を前後期に分けて展開される本展では、「書は筆触の芸術である」という思想のもと、文字と言葉への思索を続けながら書の新たな表現を切り開いてきた石川九楊の歩みを約300点の作品で辿る。開幕前日に行われたプレ