3月9日、昼下がりのヤクルト二軍の戸田球場では、星知弥と小野寺力投手コーチが一塁ファウルライン上に立ってキャッチボールをしていた。プロ野球はオープン戦に突入していて、この日の夜にはWBC日本代表チームの初戦(中国戦)が控えていた。4月2日の広島戦で1324日ぶりに勝利投手となったヤクルト・星知弥【ケガとメンタルの弱さに泣いた6年】このキャッチボールの狙いは、まずストライクをとるための横のブレをなくすこと