おそらくボールロストは、一度もなかったのではないか。ボールを受ければシンプルにさばき、前にスペースがあればするすると持ち上がる。隙を見出せば鋭いスルーパスで決定機を生み出し、エリア内に飛び込んではあわやという場面も迎えている。直接的に得点に絡むシーンはなかったとはいえ、そのクオリティの高さは際立った。セレッソ大阪の象徴である「ナンバー8」を13年ぶりに背負った香川真司は、FC東京との一戦で成熟し