AI(人工知能)による賃金査定や人事評価を巡る日本で初めての労使紛争が、東京都労働委員会(都労委)で係争中だ。救済申し立てをしているのは日本IBMの従業員でつくる労働組合、JMITU日本アイビーエム支部。同支部は2020年4月、AIを使った人事評価と賃金決定について同社が団体交渉に誠実に応じないのは不当な団交拒否と支配介入だとして、都労委に救済を申し立てた。5月16日に証人尋問が行われ、日本IBM側の人事労務の元部長が