経営再建に取り組む東芝がどこに向って進むのか、いよいよ分からなくなってきた。2022年3月24日の臨時株主総会で、会社が提案した「2分割」と、「物言う株主」の海外投資ファンドが提案した「非上場化検討」のいずれも否決される異常事態になった。戦略の練り直しが急務だが、出口が見えない状況が続く。現時点での「株主の意向」確認したかった経営陣2015年に不正会計、16年に米原発事業での巨額損失が相次いで発覚した東芝の経営