コロナによる休校でキャンパスから人影がなくなった2020年の秋。84年の歴史を持つ慶應義塾大学の学食「山食」の取り組みが話題を集めた。売り上げが前年(2019年)比で80%減少し、経営難に陥ったため、クラウドファンディングを行なったところ、目標金額500万円に対し、約4000万円超の支援金が集まったのだ。多くは卒業生と思われるが、なぜ山食はこんなに愛されているのだろうか。3代目山食社長の谷村忠雄さん(81)に聞いた。(