北朝鮮の人々、特に男性は所構わずタバコを吸う。道端、レストラン、ホテルの室内はもちろん、書店の中ですら平気で吸う。誰かに会ったら、まずはタバコを勧める習慣が定着しており、紫煙をくゆらせながら話に花を咲かせるのが北朝鮮の当たり前の光景だ。単なる個人の嗜好品を超えて、社交に欠かせないアイテムになっているとも言える。さらには、国際社会の制裁に違反しない手軽な外貨獲得手段としても、タバコは重宝されてきた。