「絶糧世帯」。前年の収穫が底をつき、食べ物がなくなった世帯を指す北朝鮮の用語だ。例年なら、5月末や6月初めにかけての「春窮期」の後に発生する現象だが、小麦の収穫が始まる6月から徐々に解消するものだった。ところが、国際社会の制裁強化で絶糧世帯が現れる期間が長期化し、その数も増えつつあった。そこに加えての水害、コロナ禍で、食糧事情が極めて深刻な状態となっていると、デイリーNKの内部情報筋が伝えた。当局は、