2012年春、最高指導者の座についたばかりだった金正恩党委員長の鶴の一声で始まった馬息嶺(マシンリョン)スキー場の建設。お得意の「速度戦」を最大限に駆使、崩壊事故も山崩れも何のその、わずか8ヶ月で工事を終え、同年12月31日にオープンにこぎつけた。当局はその速さを「馬息嶺速度」と名付け、大々的に宣伝した。一般スキーヤーがほとんどいない北朝鮮には不釣り合いにも思えるスキーリゾートだが、金正恩氏の狙いは、外国