『春のめざめ』は、100年以上前に書かれたとは思えないほど現代と親和性のある物語だ。ドイツのギムナジウムに通う少年少女たちは自分に戸惑い、葛藤する。【写真】遠くを見つめる栗原類その姿を通して思春期の生と性を赤裸々に描き、2年前に大評判をとった白井晃の演出版が、待望の声を受けて再演の幕を開ける。新メンバーが加わったこの再演で、初演に引き続きモーリッツ役を演じるのが栗原類さんだ。不安や重圧を感じる誰もが