徳川家康という人物は、「鎖国」を推し進めた内国主義的な政治家というイメージで語られてきました。ですが近年の研究では、対外交易に極めて積極的な人物としての側面が浮かび上がっています。たとえば、駿府(現在の静岡県静岡市)の安倍川河口を工事して外国船が停泊できる水路を家康は造らせようとしました。関ヶ原の戦いで石田三成に勝利し、征夷大将軍となった家康は東南アジアに朱印船を送り出します。その中でも、ベトナム